ぬ し 。 2013-10-26 21:52:07 |
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……女の子なんですから、気を付けて下さいね
(もっと身体を大事に、なんて如何にも教師らしい言葉を紡いでおいた。どんな怪我なのかなんて見ていない、それなのに己は消毒液を棚から探しだし彼女の元へと戻る。そして露になった腹部の痣に目を見開き顔を歪めた、此は誰がどう見ても自分で転んだ自分でぶつかった等とは言えぬ痣の出来方。哀れむよりも先に焦りが己の全身を駆け巡る、喉から声が出なくて軽く咳払いを一つ零してから消毒液の小瓶を机に置き席を立った「__ 湿布の方がいいですね。」やっと喉から出た声はこんな事しか言えなくて机の引き出しから湿布を取り出してはまた彼女の元へと戻った。瞳は伏せて極力目を合わさぬ様、湿布の匂いが鼻をついたそんな最中彼女の唇から零れたのは己の頭じゃ理解不可能な言葉。困惑した儘湿布を複部へ寄せ「…… どうでしょう、私は愛を身近に感じた事が無いので分かりません。」唯一理解出来た愛と言う言葉を頼りに小さな声で呟く。複部へ綺麗に湿布を貼り少し満足げ、此れで痣は隠れた「…… 湿布の匂いの死体って少し嫌じゃないですか? ……あ、否、えっと…すいません。この間友人とそんな話を……」再び席を立ち湿布の塵を捨て、消毒液を棚へと戻す際にチラリと彼女を見てそんな話をしてみた。自分でも何でこんな事を言ったのかわからない、でも何だか彼女は数時間後冷たくなってしまって居そう放って置けなかった。彼女が息を引き取ろうが取るまいが己には何の関係も無い、だが少しでも良いから湿布の匂いを漂わした儘自殺なんて恥ずかしい、とか思ってはくれないだろうか。そんな気持ちがぐるぐると渦巻く、所詮己も人間だと言う事だろう。……そもそも彼女が自殺するつもりだなんて事はわからないのに何をやっているんだ、俺は。)
(有り難う御座いますっ、感謝感激感動…!、←
私のハートにも唯ちゃんがミラクルスパイラルヒットですp^何
ロル前の斜線くらい全然構いませんよ!、)
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