No.11 うん。「今」の私はあの時とは違うのさ。今は人間として生きている(相手の鋭い視線を受けてもへラリと笑っていながら、人間の血肉を食らったあの時のことを思い出しては目を細めて変わらない彼と変わった自分を見て笑って。「人間は良いよ。集団でしかなにもできない弱さが私は好きだよ」にこにこと笑って上げていた髪をほどいて、やはりじぶんもそう変わらない。と思い笑って