如月伸太郎 2013-10-17 18:28:53 |
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……ふ…っ、(頬を涙が伝う。好きとは言ってくれたものの、やはりアヤノさんは忘れられないんだな。そう思うと胸が締め付けられて、苦しくなる。「俺じゃあ、やっぱり無理かなぁ」なんて独り言を静かな部屋で呟く。辛くて、悲しくて泣いても、誰も居ない部屋では静かに響くだけ。誰も助けになど来てくれない。___あぁ、あの頃みたいだ___皆己を気持ち悪がって、仲間など一人もいなくて…其れで誰も助けてくれない。此処でもまた、今一人なんだなぁ。なんて実感する。どうしたら、俺はアヤノさんを越えられる?どうやったら、俺はアヤノさんより好いてもらえるだろう。考えても考えても、答えは見つからない。そんな時、自分の部屋付近から自分の名を呼ぶ声が聞こえた。その声は何処か苦しそうで、辛そうだった。「シンタロ、さん…?」ソファに凭れかかったまま相手の名を呼んでみる。今の声で、俺の声は届いただろうか…?
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