主。 2013-10-12 11:20:26 |
通報 |
はいはい。(態とらしくも敬語を出して舌を出している其の仕草がどうにも相手にあっていて思わずクスッと笑いつつ宥めて。「へぇー…、其の小説おすすめなら今度俺に貸してくれな?」と相手の手元の小説を見つつそう告げて、顔を上げ相手の柔らかな表情を見ては驚いた様に目を丸くしつつ何となく可愛いらしいと思ってしまい。漸く顔を上げて自分が眺めているのを察すれば恥ずかしそうに視線を伏せる相手の表情の変化に益々面白そうに机に頬杖を付いて眺めて。手を掴まれるも相手の表情は目こそ鋭いが頬は照れた様にやや染まっていて、其の頬の赤みは夕焼けに寄る物ではないと分かっている所為かどうしても年相応な相手の仕草に頬を緩ませて「ごめんごめん、真柴が素直に頷いてくれたからさ。」と正直に撫でた理由を話して。本を借りに行く為か席を立った相手を横目で見ると、そろそろ自分も借りる本は借りなければ、と考え乍らキリの良い所迄読み進めようとして。不意に聞こえた相手の声に顔を上げると何時の間にか戻って来ていた相手が何とも言えない表情で此方を見ていて。立っている相手に座った侭首を傾げると相手を見詰め「どうかしたか?」と穏やかな口調で問い掛けて)
トピック検索 |