黒猫とﾅﾏｹﾓﾉ nl)

ッ、…離して。…離してくれないと
、おっきい声で強姦魔って叫ぶよ…？
(ふと後ろの方で何やら階段をかけ下りるような音が聞こえたような、と振り向きかけた次の瞬間今さっき一方的ながらも所謂喧嘩別れを果たしたはずの彼に腕を掴まれると同時に携帯を取り上げられ。ご機嫌取りに追いかけてきたのかと一瞬勘ぐったが舌打ちをしながらの言葉を聞く限りでは違うらしい。ならばこちらからは用などない、憎々しい年齢差にこの時ばかりは感謝しながら腕を離さざるおえなくなるであろう何とも笑えない台詞を吐き。一方的な勘違いとはいえこちらは至って本気で彼に面倒臭がられたと思っている故か、泣きはしないものの明らかにその寸前と分かる程に瞳に涙の膜を張ったままじろりと相手を見上げるとぐいぐいと掴まれたままの腕を強引に離させようとあくまで"一般的な少女なりの"かなりの力で腕を引いて。)