※僕表記ですが女の子です。
高校も2年目に入り生徒会の役員としても落ち着いてきた頃、家の事情で他県へと移り住むこととなった。
当然反対はしたけれど受け入れてもらえず、半ば強制的に東北地方のある田舎町へと引っ越すことに。
そこはかつて伊達政宗公が治めたという町で東京程ではないがとても活気に溢れていた。
そんな都心から二時間ほど離れた田舎町へと移動し、車を降りると田んぼ田んぼ田んぼ尽くし。
一応買い物ができるような百貨店やスーパーなどはあるもののやはり都会とは言い難い場所であった。
翌日、部屋の片付けを終えて散歩に出掛けると近所の藪の中に古びた祠らしきものがあり、びっしりと御札が貼られていた。気味が悪くなり踵を返した時、足場が悪かったせいか祠を薙ぎ倒すようにして転んでしまった。
僕は見向きもせずに逃げ帰った。
それから数日後。新しい学校(意外にも新設校らしく綺麗だった)にも慣れ始めた頃の事。あの祠の事なんかすっかり忘れていた僕は再びその道を通ってしまった。
そのことに気付いたのは暫く歩いた後。戻って遠回りするのも面倒だったので渋々その道を進む。
"…、……た……………腹が………っ…………………"
祠の前を通ると聞きなれない声がする。
まさか、祟り?なんて柄にもないことを思いながら首を傾げていると……………
"その血をよこせぇぇぇぇぇ!!!!"
薄暗い藪の中から白っぽいような黄色っぽいような変な塊が飛び出してきて……………
僕は咄嗟の事だった為に祖父が愛用していた竹刀でヤツの鳩尾を突いてしまった。
やってしまった。
そう思いながらもヤツを見ているとむくっと起き上がり、一人で何かを話始めた。
要約すると、
・僕の血には妖怪に対して治癒の効果があり、狙われている
・ヤツが僕を守る代わりに三度の飯と3日に1度少量の血をよこせ
とのこと。
・ヤツは高貴な九尾の狐妖怪(らしい)とのこと
その証拠に幽霊とか呼ばれる物体とか見えるようになっていたし、面白そうだったので二つ返事で受け入れることにした。
これからどうなるんだろう。
そんな淡い不安と好奇心を胸に僕は帰路についた。
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