待ってるよ、

(/…立ち竦む相手の頬へと冷たく凍るような手で触れるとふ、…と妖しい艶々とした笑みで一言。『…御前、俺のﾌﾗﾝｽﾊﾟﾝ取ったろ。』wぇ)

＿っ、…((言い返す声が出ない。喉の奥から熱いものが込み上げてくる。＿…もう遅い、…手遅れなんだ。＿…只自分の照れ隠しのせいで、素直じゃなかったせいで、…明るく笑うｱｲﾂの悩みさえ聞き出せなかった。…相談に乗ってあげれなかったんだ。…＿自然と音もなく頬へと伝う水滴と同時に顔を逸らして『＿…悪い、＿…』と何度も小さく呟く。＿目の前にいるｺｲﾂに今は居ないｱｲﾂに、…本当…御免。…＿
『＿…＿…ｺﾉﾊ…、?…』ふ、と相手から落ちた水滴に軽く目を見開く。＿…何で、…＿分からない。…でも今の自分にはこれくらいしか出来ないから。＿…撫でていた手を離して相手の手を引くとぎゅ、と抱き締めては背中を撫でる。＿こうすればもっと暖かいだろ?＿…
『＿だよな。』＿うん、分かってtっ!?…なんて呆れる前に勢いよく引かれた手。…おぉ、…心臓に悪い。＿…明るく店員と話す姿はまるで子供のような無邪気さを感じる。＿…ふ、と微笑んでは『＿…俺も一つ。』＿なんて頼んで。))