中央アメリカ中部、ホンジュラス共和国北西部の経済的中心地『San Pedro Sula(サン=ペドロ=スーラ)』。
人口100万人を超える巨大な都市で、
1838年、スペインから脱却した後に中米連邦が瓦解して独立した国家であり、
現在ではアメリカから渡ってきた多民族が点在する世界最大規模の大犯罪都市である。
昼間はギャングが街を蔓延って街を荒らして民家や酒場を荒らして貪り、
夜は裏で麻薬取引を影で行うマフィアと縄張り争いによるギャング同士の抗争劇…。
路地に入れば強盗と殺人の連続に、それを煙草を吹かして無表情で眺める娼婦。
マフィア同士の銃撃戦と酒場での銃声は真夜中の街を朝まで響いて鳴り止まず、
その処理に向かう警察保安部隊のサイレンは終わることを知らない。
貧民は飢餓で苦しみ、自らの家族の為に強盗や殺人、
そして挙句にはマフィアとの資金洗浄(マネーロンダリング)にまで手を染める。
また、安価で手に入る銃を市民の殆どが携帯していることから、
現状の打開は愚か、犯罪の歯車に全く歯止めが掛からなくなっている。
この大犯罪都市で今日もまた、何かが起きる…。
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