説明人 2013-09-18 19:59:02 |
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……ここは?
(目を覚ますと何やら殺風景な白い空間が広がっている、緩慢な動作で体を起こしながらズキズキと痛む頭を抑え、窓の外を見る。だが窓の外は暗幕がかかっているのか、もしくは窓自体が黒なのかよく分からず、自分の顔を反射するのみである、痛む頭でどうやってここに来たのか思い出そうとするが、自分に関することが全くと言っていいほど出てこない、記憶のキャンバスは真っ白なもので浮かび上がるはずもなく、ただ書き手のように添えられた加賀という単語だけがポツリと浮かんでいた)
私は、一体……(ふと足元で何か紙のようなものを踏んだ音がした。それは封筒。踏んだ表紙にひしゃげてしまったそれを開くと、「ここから出て答えを見つけたくば、その武器で戦え」という無機質な文章が書き添えられているだけだった、とりあえずこれにかかれている「その武器」とやらを探すべく周囲を見渡してみると、自分がもたれかかっていた壁に一挺のショットガンが立て掛けられていた、なにか本能的にこれが「その武器」なのだと感じ取れば、記憶はないはずなのに、慣れ親しんで扱い慣れているかのように、その銃身を持って片手のスナップだけで宙に回転させるとショットガンのグリップを掴んだ
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