永宮 京 2013-08-30 17:31:20 |
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…それは助かるな、宜しく頼む。
(職業柄部下なんて言う存在も無く、目の前で姿勢を正し忙しなくも自己紹介、更には深い礼とその畏まった態度に幾分か慣れないようで。無論緊張の所為でもあるのだろう、見た所己よりも気疲れしていそうで、当然か、なんて思えば肩の荷が下りたような気分で。さて、彼の事を何と呼ぼうか。下の名前で呼んでも良いがそれは馴れ馴れしいだろうか。等と考えつつ徐に相手の方を見てみれば何故か俯いてしまっており、不思議そうな面持ちで様子を窺うように眺めていれば先程とは一変した態度で顔を上げ述べる言葉に驚いたように目を見開いて。様変わりの早さに少なからず可笑しさを覚えてしまいほんの僅ではあるが目を細めて頬を緩め、相変わらず言葉数は少ないが口調の刺は殆ど無く。成る程、編集長が相手を雇った理由が分からないでもない。「聞いているとは思うが俺は永宮京だ。好きに呼んでもらって構わない」と此方も簡潔に自己紹介を述べ。相手は自身を“先生”と呼ぶが、実際面と向かって呼ばれるのは初めてのような物で擽ったいような感覚を覚え。故に相手も呼び辛ければ無理にそう呼ばなくて良い、と言う意を込め)
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