好きなんだけどな　【BL・ML】

くど…甘過ぎやろ此れ。…あー、もう無理。あげるわ。
(学校から出て15分位の処に在る小さなクレープ屋で奢って貰ったものの其の甘さに顔を顰めては友人にクレープを押し付ける。『えー、折角買ってあげたのに…』と、肩を竦める友人を横目で見ては己の携帯から着信音が聴こえ携帯を取り出してはメール内容を確認する。『あー…友達来とるんか…』ぽつり、そう呟いては溜息を吐いて携帯をポケットに仕舞う。『気まずいなら俺が行ってやろうかー?』と、首を傾げる友人に心の底から感謝する、が「否、ええわ。」と、其の気遣いを断る。幼馴染の機嫌を損ねたく無いし、其れに色々と面倒な事になりそうだから一応断りを述べたのだ。『そっか、』と、己の頭を軽く叩き乍笑う友人を見やれば礼を述べる。暫くして友人の家近辺に着けば『メール宜しくー、』と、片手をひらひらさせ乍そう告げると己の傍から離れて行き、其れを見送っては自分も家に帰ろうと足を進める。暫くして家に着けば「ただいまー…」と呟きそそくさと自室へ行こうとしたが幼馴染の声が聞こえ、相手にばれないよう様子を伺おうとしては目を細めて。)