主 2013-08-21 21:14:04 |
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ふー、着いた着いた。長旅になりましたなぁー、師匠ー。
(両手を上に挙げ乍教室の中に入れば後ろに居る友人に笑みを見せる。『大袈裟過ぎ。』と、笑う友人が目線を己から外してある一定の処を見つめて居る為自分其方に目を向けると其処には机に顔を伏せて居る様な状態の幼馴染の姿。何時もの事なのだが今日は違う。彼の手には誰かの手が握られて居り其の握られて居る手の人物は言う迄も無い。先程廊下で見てしまったからだ。恐らく幼馴染の友人、と言ったところだろう。暫く彼等を見つめて居ると後ろに居た友人が『あの二人デキてるのかな?ま、良いや。行こ、皇子。』と、己の肩を押し乍言っては『そうそう、今日さー良いクレープ屋見つけたんだよー、──』己の後ろの席に座り乍話を再開するが勿論自分は其の話何て耳に入って来ない。頬杖を付いて窓の外を眺めて居ると無意識に溜息が零れて、再び幼馴染の方に目を向けては「…諦めた方がええんやろか…」友人に聞かれない様あくまで小声で呟けば渋々友人の話を聞き始めて。)
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