弱虫さん。 ( nl )

( / もう感激過ぎて涙が…;; / ぶわあ、
では、気長にやっていきましょう^^
本体はこれにて!、/ どろん。)


( 友人と騒いでいる中、頭の隅ではどうしても先程の事が気になって仕方がない。教室中を見渡し彼女を探す。自席に着いている彼女は暑いのか下敷きで扇いだり、不思議な行動ばかりしている様子である。だが、特に気にする事でもないのかも、なんて思い。彼女の様子を見るというその行為自体で確信的な根拠を得る事は出来るはずもなく。本意を知るには本人に問う事が一番手っ取り早いのだろうが、唐突に"どうして見てたのか"なんて聞かれたとしても大抵の人が返答に困るだろう。別に困らせようなんて思ってもいないし、俺はそんなに意地悪でもない。彼女が親しい友人の一人であれば聞いていただろうが、相手の事を考えれば単刀直入に聞くのは止めておこう。＿そういえば、同じｸﾗｽであるにも関わらず彼女とは一度も話した事がない気がする。ふとそう思った。勿論、声だってまともに聞いた事がない。そう感じつつ彼女を見ると何やら慌てた様子で辺りを見渡し、溜息をついていて。なんだか表情がころころ変わる子だな、なんて思えば何故か自然とふ、と笑みが零れて。彼女に対する興味深と話してみたいという好奇心から一人自席に着いて大人しい彼女へと近づけば、 そのひとつ前の席の椅子に後ろ向きで座り、背凭れに腕を組んで体重預ける形で向き合えば「 今日暑いね。」とさり気なく話し掛けてみて。 )