主、 2013-08-14 09:18:06 |
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おぅ、て。御崎、暑くないん?(呑気に答える相手はたいして暑くない様子。思わず己の体感温度がおかしいのかと教室のはしっこに掛けられている温度計へと目を向ければ『35度』の文字。充分暑いと感じておかしくないはずだ。そうこうしている内にも汗は吹き出て背中に垂れる。そこで己の目的を思い出してカバンをあさり、タオルを取り出す。同じく教室に居るクラスメイトへと視線を飛ばせばケロリとした表情で資料を纏めている。こんなに暑いのによく出来る。そういえば相手はたまにこうして残って作業していたときがあっただろうか。『それ、また頼まれたん?…あエアコンつけんで』相手の返事を待つ前に既にエアコンのリモコンへと手を伸ばせばリモコンは教室内の空気で熱く熱を持っていて人差し指と親指で摘まんで冷房をつける。エアコンのつけ始めは、機械臭く気持ち悪い風が流れてくる。げんなりと眉間に皺を寄せて暫く気持ち悪い風を体に受ければ徐々に涼しい風が熱を持った体を冷やす。
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