あたし 2013-08-10 14:12:14 |
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ずっといたって...、この部屋に?
(ならば何故今になって見える様になったのだろうか。それとも俺が鈍感なだけで実際はずっと見えていたのだろうか。聞いたところで相手が答えられるとも思わなかったので黙っておいた。「そ。アンタ名前あるの?」死んでどれ程経つのか知らないが、名前が分からないと呼ぶのが面倒くさい。そんな事を考えているとフイに服の裾を引っ張られる感覚がした。驚いて其方を見やれば何と幽霊が己の服を握っているではないか。「...アンタ、マジで幽霊なの?」ただ単に不法侵入した奴が俺を騙しているだけではないか。そんな思いが一瞬浮かぶが、目の前の少女には何処となく浮世離れした雰囲気がある。きっと...,多分嘘はついてないだろう。「実体を持った幽霊、ね。」部屋を汚すつもりもないと言うし、退屈な独り暮らしの暇潰し程度にはなるかもしれない。「飯食わないなら、居候させてやってもいいけど?」眠気も増し、微睡んだ視界と思考の中でそう呟いた。
((有難う御座います!はい、そうしましょ♪/←
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