■ﾛﾙ　練習□.*

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渡瀬　世都side

...ふはっ!これが新しい部屋かぁ!
（ここ最近、やっと都会へとでた為に新幹線に乗っている時からﾃﾝｼｮﾝがやたらと高い。自身の家の鍵を見るなり目を輝かせて何度かがちゃがちゃ鍵で遊び無邪気な子供のように笑い。荷物を一旦下ろせばまずは部屋見学へと。隅々まで部屋をﾁｪｯｸし家具家電も備え付けの物は全てﾁｪｯｸ。一流の人みたいにいちいち物への感想を述べれば自身自己満足でﾌﾌﾌ等と笑みをもらし。しかしやたらと荷物が多い。「か弱い少女にこれを全て整理しろって言うの!?」と何にｷﾚているのかもわからないまま手あらにﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙ箱をあければ中身を取り出し始め。そこに実家からとりよせたﾀﾝｽやらが色々と引っ越し屋さんから運ばれてきて。運悪く設置を頼まなかったために育児放棄された子供のようにﾎﾟﾂﾝと部屋に残り。しばし時計をｼﾞｰっと見詰めていれば「そうか!まずはお隣さん家に挨拶しにいくべきだよねっ!」等と言って買ってきたお菓子を持てばまずは右隣りの家へ。ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝと自身の口から効果音を出せばﾙﾝﾙﾝ気分でﾄﾞｱが開くのを待ち。しかし3分たっても開かない為にｲﾗｲﾗしはじめて。「無礼をお許しください...」等と小声で述べればﾄﾞｱﾉﾌﾞを引いたり押したりしはじめて。