ヌシ 2013-08-04 01:40:24 |
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> / 凛太朗
・・・って、 " 一応 " 女の子なんだから忘れないよーに、!
(相手のことだから本当に己のことを男だと思っていそうだ。まあ、己は一応、というより正真正銘の女の子なのだが。 ( ← )まだ、冗談半分なのか楽しそうに笑えば相手の方をジッと見て。このまま一層男の子として相手と仲良くなっても楽しそう、そんな変てこな想いも出てきたのだがやっぱり相手は " 異性 " そのことに変わりがないようで。
「 おお-、それは有難いですよ-、じゃあ、うちの佐那のことを-!」
遠回しに寮の人達のことを教えて、ということにさすが彼だ。気付いたようで、己の願望に答えてくれれば聞いてもいない妹のことを話そうとする己。そんなところは親馬鹿というものになるのか、なんてつくづく思った。 " 佐那は可愛くて人懐っこくてうちとは正反対な可愛げのある仔! "
妹のことをどんだけ棚にあげるのか。そんな妹の話をしている己は嬉しそうで。" あー、そうそう。佐那、好きな人とかいないから狙い所だからね-、" 冗談なのか本気なのか。思いついたように、「 うん。なんとなく、わかったよ-、....あ。大丈夫っ、」やっぱり己の家とは比べ物にならないくらい広い。場所を覚えるのにも時間がかかりそうだ。相手が案内してくれる時にチラチラ、目線の行く己と相手の手。相手が掴んでいるのは無意識、そんなことは分かっているが慣れないのか顔が紅く染まる。気まずそうに手を離す相手。何とも言えない雰囲気が流れる。最も己が苦手とする雰囲気だ。そんな雰囲気を壊すかのように
「 凛太朗、案内。ありがとね-、」
顔を背けている相手に向かってニヘラ、とでも微笑もうか。
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