小松 鴃 2013-07-06 13:34:56 |
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…え。あ、ごめんね。こんな遅い時間に電話掛けて…、
( ふと時計を見ると、もう12時。時間も気にしないで電話を掛けてしまった自分に呆れて。もう、この電話で最後なのかなあ、とか思ってしまうと哀しい気持ちになる。「 … うん、おやすみ。元気でね。 」 、今日で彼と喋れるのは最後かもしれない。敢えて、ばいばい、は言わなかった。電話を切る際に、好きだった、と言われた。そして電話を切った彼。我慢していた涙がどっと出た。携帯をベッドに放り投げると、壁にぺたりと背中くっつけて三角座りをして。涙が床にぽたぽたと落ちていく。「 … ばか。―…私も好きだったのに。 … ずっと好き。」 鴃だけ言うの狡いよ。私だって言いたかった。でもそんな勇気はなかった自分に苛立つ。もう彼は行ってしまう。見送りに行きたいが、日にちだけ聞いて肝心の行く時間を聞いていない。本当に私は馬鹿だ。
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