主 2013-07-05 11:12:21 |
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ーーシン、お兄さん…?…い、ないの…かな…。
(ゆっくりとドアノブを捻り僅かに扉を開けて隙間を作る。その隙間から顔を覗かせるようにして今までいた部屋と浴室以外初めて相手の家の構造を目にするとどうやら二階にも他に部屋があり、昨晩彼が寝ていたのはそんな彼の言葉通り隣の部屋だったらしいと確認し。ならばと正直気を使うのも可笑しな話なのだが隣近所やらにまで声が聞こえないようにとある程度抑えた音量の声でそっと相手を呼び掛けてみるものの、返事はなく。そんな中不意に一階から微かに物音が聞こえてくる。普通は彼が下の部屋で何かをしているのだろうと考えて当然だろうが今は自分は誘拐された身であり、何より思考を僅かながらも不安に蝕まれた状態で。まさか相手の誘拐がバレて誰か第三者がこの家に入ってきたのでは、などと無用な心配に駆られてしまえば此処から動かずにいる訳にもいかず確認のために足を進めて。微かに軋む階段をなるべくそっと下りていくと両手でぎゅっと縫いぐるみを抱き締めたまま音のする部屋へと向かっていく。歩くたびに寝癖のついた髪をふわふわと揺らしながら進んで行くと部屋の前へと到着し、それから少しの間だけ戸惑うように手をさ迷わせたもののドアノブに手を掛けると不安や困惑、何より心細さから複雑な表情を浮かべたまま唇を軽く噛み締め、そっと音を立てないように扉を開けてみて。)
(/そうですか、分かりました。ではこちらも成り行きに任せる、というと聞こえが悪いですが自然な流れに逆らわないようにストーリーを進めさせて頂きますね^^
では本体は此れにて、引き続きお相手よろしくお願いいたします。)
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