通りすがりさん 2013-06-08 18:19:09 |
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好きだった、ずっとずっと。大好きだった。
でも、それと同じくらいに怖かった。
また居なくならない?俺のこと置いていかない?寂しい思いさせるんでしょ?
そんな気持ちで胸がいっぱいになって、好きなんて言えなくなってた。
寂しい、悲しい、苦しい、辛い、怖い、痛い。
恋なんてそればっかりで、舞い上がらせておいてどん底に突き落とされるもの。
小峰先輩も、神崎先輩も、御影も。
俺に恋を教えてくれた人には、そんなものばっかりもらった。
幸せじゃなかった訳じゃない、確かに幸せだって感じてた。
でも、その分裏切られた時は酷く辛かった。
心もあげた、体もあげた。
彼のために化粧も覚えた、口調も直した、髪型も好みのものに、服も彼が好きなやつ、彼が喜んでくれるならなんだって。
なんだってやって、裏切られて、馬鹿みたい。
でもそんな恋をお前が変えてくれた。
お前を思ってるときはすごく、すごくすごく幸せだった。
俺を拒まない、受け入れて慰めて、甘やかして、大丈夫だって言ってくれた。
嬉しかった。
幸せだった。
楽しかった。
寂しくなかった。
だから、言えなかった。
好きだって言って、拒まれたらどうしよう。
思いが通じても、また捨てられたらどうしよう。
いつか、また一人きりにされたら。
好きなのに、怖くて。怖くて怖くて怖くて。怖くて。
なんで、言えなかったんだろう。
もう遅いんだね。
もう、会えないんだね。
言いたかった、のに。なんで。
さよなら、したくなかった。
お前のものになりたかった。
二人で幸せになりたかった。
未来でも一緒でいたかった。
死ぬまで、傍にいたかった。
意気地無しで、泣き虫で、寂しがり屋で、迷惑ばっかり掛けて。
ごめんなさい。
拓馬、大好きだったよ。
愛してたよ。
ずっとずっと。
だからこれからも。
ずっと。
お前のことだけ。
ずっとずっと、ずっとずっとずっと。
好き、だから。
ごめんね。
さよなら。
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