霧野蘭丸 2013-05-29 14:05:19 |
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(空は雲翳に覆われていて、夕暮れだというのに薄暗い。公園の片隅にあるベンチに腰掛けて霧野は抱えているサッカーボールを見つめていた。普段ならば登下校や部活で隣にいるはずの幼馴染は遠くへと行ってしまった。どうあがいても到底今の自分では行けない場所。雷門からは幼馴染を合わせて三人の選手が日本代表として選出されたが、その中に霧野は入れなかったのだ。自分の実力が世界へ行くに及ばなかった悔しさ、そして普段ならば必ず隣にあるべき幼馴染が居ない虚無感から深く溜息を吐く。そして無意識の内に幼馴染の名を愛おしげに呟いた)
……神童
(窓から見える景色は既に漆黒に侵食されている。その中にぼんやりと三日月が妖しく揺らめいていた。霧野は自室へと入ると、風呂上がりなのか解かれた髪からは雫が垂れている。部屋着に雫が垂れて濃い染みを作った。勉強机の上に置かれた携帯を取るとベッドの端に座り、電源を入れる。ホーム画面にはやはり、誰からもメールは来ていなかった。神童に一週間前にメールをしたが、未だに返事は届いていない。イナズマジャパンとして、日々の過酷な練習で困憊しているであろう事はわかっている。予選リーグなので一回負けてしまえばそこで終了となってしまう事も分かっていた。だが、一日の間に少しでも携帯を見る時間はあるのではないだろうかと、思考を巡らしていたが虚しくなるだけなので止めた。何の変化もないホーム画面を暫し見つめていたが、やがて画面から光が消える。ボスッと音をたてて布団の上に倒れこみ携帯を握りしめたまま、呆然と天井を見上げていた)
今日も、来てないか…
(/さりげなくロル練習しながら上げるっていうねw
話し相手居なくて暇過ぎるwつか、どんだけ神童が好きなんだよw(()
>霧野先輩
返事遅れちゃってすいませーん(全然反省してない様子で
もちろん、霧野先輩が神童先輩が好き(そう?)だからですよw
狩屋>
それが先輩に対してする態度か?(呆れたように相手を見つつ)
確かに神童の事は好きだけど、生憎お前が思っているようなものじゃない(相手の台詞に苦笑いを浮かべて否定をすれば「それに、神童も俺も男だ」と補足し)
>霧野先輩
あー、俺いつもこうじゃないですか?(ニコッと笑い
へー、先輩って女だったんですかぁw←
じゃあ先輩は女が好きなんですか??(男が好きじゃ悪いかよ、と思いながら
確かに、狩屋は俺にだけは生意気だよな(苦笑いをしながら述べ)
俺の何処に女だと判断する要素があるんだよ←
さあ、どうだろうな(曖昧にはぐらかしてはにっと笑い)
わり、遅くなってごめんな?
そうですかぁ?(ニコッと笑って
見た目ですよ←(ハッキリと
俺は先輩が好きですよっ(ニコッと微笑み
あっ、霧野先輩じゃなくて神童先輩ですよ?(クスッと笑って
あぁ、どう見てもそうだろ
そんなに女っぽい容姿じゃないと思うけどな…(首傾げ
狩屋に好かれても嬉しくないな(冗談まじりで告げて
そんなの知るわけないだろ、本人に聞いてくれ(苦笑い
それは良かったですね←
えぇ!?自覚ないんですか(爆笑して
何勘違いしてんすかw(馬鹿にするように
俺が神童先輩のこと好きって言ったんですよぉ?
別に何でもないですよ?
先輩、自分の顔見たことありますか!?(驚いた表情で笑いながら
嘘ですよ、好きですよ?霧野先輩が//(顔を逸らして
どうしたんですかぁ?
そっか
毎日見てるけどそれがどうかしたか?←
…なんか、お前が素直なのって新鮮だなw(普段ならば生意気な態度を取る相手が珍しく素直なので思わず口元を綻ばせて
でも、狩屋って神童とあまり関わってないよな
先輩…目おかしいっすよ(真剣に←
あー…、先輩鈍感ですねー(馬鹿だなぁ、とつい本音が出てしまい
はい?何言ってるんですかw あの、真面目でで優しくてカッコいい神童先輩って俺とは真逆っていっていいほどですよ!?(すごく驚きながら
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