『好きじゃないよ、君なんて。』/小説

『好きじゃないよ、君なんて。』/小説

moka  2013-05-03 01:34:14 
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「おい、調子のンな。締めんぞ手前ェ。」
「キャンキャン煩いですねェ・・・弱小な子犬は黙ってて下さい、気が散ります。」

/一応恋愛小説です/

▽椎名葵/シイナ アオイ
水波高校1年生/♀/薄茶色のゆるふわロング/薄紅色の大きな瞳/155cm/色白/愛らしい外見とは裏腹に毒舌ひねくれ少女。

▽黒崎洸/クロサキ コウ
水波高校1年生/♂/アッシュブラウンの無造作ヘア/青色の瞳/183cm/左耳ピアス有/近寄り難い雰囲気を常に放っている喧嘩得意の問題児。

コメやアドバイスは大歓迎です!


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  • No.9 by moka  2013-05-03 23:49:23 


だが言ってしまったものはもう仕方が無い。それに、もうとめられない。
「あと汚い顔を私に近づかないで下さい、臭いので。」
へらり、と笑いながら淡々と言葉を紡ぐ私に流石に頭にきたのか、腕を掴んでいる不良の頬が引きつった。
「おい・・・調子にのんじゃねえぞっ!!」
__此れだから嫌だなあ、単細胞って。
振り下ろされる拳に瞳を細める。__殴られる。
ぎゅ、と瞳を閉じて痛みを待つも、何時まで経っても相手の拳が私の顔に当たらない。不思議に思って瞳をぱちりと開くと、いつの間にか私を殴ろうとした奴が倒れて伸びていて、変わりに長身の男が私に背を向けて立っていた。
___助けてくれた?というか、今の短時間でこの伸びてる奴を倒した?
状況を把握しきれずにポカンとする私を気にも留めず、長身の男は次々と不良共を倒して行き、ハッ、とすれば私の周りに立っているのは其の男だけになっていた。
暗くてよく顔が見えない。
「__あの、」
取りあえずお礼だけでも言っておこうと声を掛けると、男がゆっくりと私に顔を向けた。其の瞬間、私は思わず言葉を途切れさせた。

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