宮野 祥 2013-04-24 21:23:03 |
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>>一ノ瀬君
……あ、…こんばんはー。
(何処からか微かに聞こえてくる聞き覚えのある旋律に目を伏せて聞き入り。音楽の事はよくわからないが短調のメロディーの中にも素直に心癒される、と言った感覚を覚えるもののその最中で曲が途切れてしまい、目を開けては少なからず残念そうにしていて。そこでベランダより相手の姿が見えると“先程の演奏は相手の物だろうか”と見当をつけて部屋の中へ入ってしまう背中を追い掛けドアの前に立ってはインターフォンを押して早々に声を掛け)
>>神田君
あぁ、お疲れ。んー、まぁな。仕事結構忙しくて…。
(聞き慣れた声がした方へ顔を向けると予想通り相手の姿があり微笑を浮かべ、片手を僅かに上げつつ同じような言葉を返し。相手の言葉に対して曖昧に笑み頷いては複雑そうな苦笑を浮かべて呟き。それと言うのも現代社会に於いて“忙しい”と言える程の職を手にしている事がどれ程幸ある事であるかは重々に理解している半面、こうも忙しくては時にはゆっくりしたくもなるとの願望も踏まえての言葉であるが故の事で)
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