神無月 冴 2013-04-01 19:00:59 |
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...今晩は、
(窓が開き相手が顔を出すと安心したようにフッと微笑み。顎に手をあて「何時からでしょう...、驚かせてしまってすいません」と苦笑しながら謝辞を述べ、招き入れられれば無意識にその暖かさに頬緩め
今晩は、じゃないでしょうに、
(相手の笑み見遣れば身体の冷たさに眉僅か顰め、「...、ご免なさい、今日は少し用事がありまして」と申し訳なさそうに上記述べれば相手の言葉に首を振り、早く暖をお取りになって、と己が羽織っていた衣相手の肩に掛ければ
挨拶は大事にしなければいけませんよ、
(ニコッと微笑めば「構いませんよ、俺が勝手に待っていただけですので、」と手を振ってみせ。衣を掛けてもらえば、貴方が冷えてしまいますと優しく相手に衣を戻し
...そうですね、
(相手の言葉に思わず口許緩めるも、「...そういう訳にもいきませんので」と相手見遣れば言葉零し、片手で其の衣静かに押し返せば、私は平気ですので貴方様がお掛けになってと微笑浮かべ
...誰かいらっしゃらないものかしら
(室内にて緩く首傾げれば扉の方向見遣り、暫く此処に来ていなかったのか辺りを懐かしむかのように見回せば人差し指で肘掛けをつ、となぞり。今夜は人恋しいのか物憂げに瞳伏せれば小さく一つ息を付き、到底開かないであろう扉に視線向ける事なく窓から三日月眺めやり
...、
(窓の柵に両手付けば月夜眺め、物静かな屋敷の中では月ですら僅かなる音を発しているかの様にも錯覚でき。双眸静かに伏せれば扉の方向を見遣り話相手がいないとはどうにも寂しいのか傍らにあった羽織り己の肩にかければ少し身震いし、「...誰か」などと珍しく弱々しく吐けば小さく吐息付き
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