高槻 直 2013-03-23 20:43:49 |
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_でも、お前のおかげで、俺はお前が好きだって気付けた。
(だからありがと、と照れくさそうに上記を述べる。そっと唇を押し当て、ゆっくりと離そうと瞳を僅かに開くも、引き寄せられ己の唇が柔らく、暖かい相手の唇に挟まれれば驚きながらも瞳を閉じて。_熱い。真っ赤に染まった顔と、相手の唇が熱くて酸素を取り込もうとするも、抱き締められているため息が吸えない。「-ッは、」苦しそうに僅かに眉顰めぷは、と小さく唇開き空気を吸うと同時に、相手の身体の重心がかかってきて其の侭抵抗する間もなく押し倒されてしまう。相手が離した唇を無意識に視線で追ってしまう瞳は、何処か夢うつつのようにぼ-、としていて。目の前にいる相手を上目で見つめると、相手の熱を帯びた瞳が目に入りドキ、と心臓が音を立てた。_何時もの直と違う。なんか、凄いどきどきしてんだけど。己の鼓動の早さに戸惑い、恥ずかしさからか相手の首に腕を回して顔を隠すようにぎゅ、と抱き締めた。「-俺だって、直が好きすぎて余裕ない。・・・こんなの初めてで、ど-したらいいかわかんね-もん。」相手の言葉に首に回した腕に少し力込めれば、耳元で小さく掠れた声で返して。)
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