高槻 直 2013-03-23 20:43:49 |
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…んな事言われても緊張するもんはするんだよ。やっとお前が俺のものだと思ったら…。
(少し遅れて辿り着いたそこにはベッドに腰掛ける瑠夏の姿。この部屋に来る度、嫌がる彼を無理矢理押さえ付けたあの日の事が脳裏を過り、思わず視線を逸らす。─…やっぱ気付かれてるよな、カッコ悪…。この極度の緊張はやはり彼にも伝わってしまっているようで、投げられた言葉に対しての羞恥心が緊張感を高める材料となり。過去にいた恋人とはこんな緊張感に包まれる事はなく、物事を客観的に見る余裕さえあった筈だが、瑠夏の前ではそうはいかない。…悔しいけれど。視線を逸らしたまま何処かぶっきらぼうに言い放った後、戸惑いがちに視線をやり。ずっとその場に立ち尽くしているのもどうかと足を踏み出すも、変に意識しているせいかこの場合何処へ座るのが自然かが判断出来ず、結局適当に床へと腰を下ろし。「…話さなかったのは、これ以上お前を苦しめたくなかったからだっつの。ま、距離置いたとこで、お前が気になって仕方なかったけどな。」同じく緊張しているせいかそっぽを向いたままの相手を見つめながら、先程相手が溢した事に関して口にしては困ったような笑みを浮かべてみせ)
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