高槻 直 2013-03-23 20:43:49 |
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――…、…おう、どした?
(これから仲良さげに話すであろう二人を視界に入れないように購買に向かおうとするが、不意に背後から己の名を呼ぶ声にドクンと心臓が跳ね。距離を置いている今、相手の方から声が掛かるのはやはり内心嬉しく思ってしまう自分がいて、未練を捨て切れていない事を思い知らされる。動揺を表へと出さないように注意しながら振り返るが、己の前に立つ相手は何処か困惑した雰囲気で話を続ける様子が見られない。此方から聞き出すべきだろうか、そう思った瞬間、「――ねぇ瑠夏」痺れを切らしたらしい彼女が相手の隣へと歩み寄り、するりと腕を絡ませる。その光景に再びドクン、と心臓が脈打つ。しかしそれは先程とは違う、鈍い痛みを伴う重苦しいもので)
相変わらず仲の宜しい事で。…あー、俺さっさと購買行かねーとアイツ等うるせーからさ。
(ニヤニヤと笑みながら冷やかすような言葉を向けてやるも、何度も目にしたその光景が相手に想いを告げた後これ程胸を締め付けるものだとは思わず、短時間でもその場にとどまる事への余裕を失わせ。クラスの女子達に買い物を頼まれた事を言い訳に、「またな」と笑みながら軽く手を上げればその場から逃げるように立ち去って)
(/いえいえ、ゆっくりで大丈夫です^^もうほんと瑠夏くんなら待てます。←)
>136、137
(/応援して下さり嬉しいです、有難うございますっ)
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