駒形> ──ハァ。 ──……今度は何を企んでいるんだ? (窓枠の相手が溢した言葉に『また厄介な事を考えているのか。』と思えば自然と溜め息が洩れ出て。踵を返して宿へと向かい、宿の番頭に話をして相手が居る部屋の傍まで案内させて。声を掛けたり軽く戸を叩いたりすることなくスッと戸を開けては中に居る相手に企みの事を尋ね)