......さてと、(小さく背伸びをして、庭へ足を踏み入れる、その場所には、小さな石碑。わたしがおおきくなったら、いっぱいぴいこをそだてる!!、ふと思い出した彼女の言葉、石碑にゆっくりと指を滑らせた。ぴいこ、たんじょうび、いちがつみっか、其処から途切れてしまった雑な平仮名、小さな頃から、あの雛を大事に育てていた、彼女は、もう居ない。ふと、空を見上げた、涙が一筋頬に伝った。)