彪奈 2013-01-27 22:58:28 |
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とっくのとうに迷子になってたんだ
何を信じればいいのかなんて分からなくなってた
何の為に生きているのかも
“希望”というものに縛り付けられて 動けない
いくつもの線に縛られ
吊るされて
それでも まだ“希望”を信じて
探して
束ねられた 線の先は“絶望”しかないと分かっているのに
鳥かごに閉じこめられた者
逃げ出せば それは重い罪
あなたは大切な人のために
愛している人の為に
その罪を背負えますか?
死ぬことはできますか?
あなたの答えは イエス
けれども その言葉には何も隠っていない
あなたは知らない
“絶望”を
“重い罪”ということを
それがどんなに恐ろしいことか
恐くて震えたって
泣き叫んだって誰も助けてくれない
愛した君も
助けた君も
ようは 身代わりになってもらえばいい
それだけ
『偽善者』
愛した君から放たれた言葉
『ありがとう』
助けた君から漏れた言葉
『さよなら』
あたしは結局 何をしたかったのかも分からなくなってしまった
放たれた言葉はあたしの躰を鋭く 痛く突き刺した
薄れゆく記憶の中 思い出す
あなたの横顔
痩せ衰えた躰をそっと撫で
涙を流す
刃を向けあなたに突き刺す
さよなら 愛した人
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