ばるご 2013-01-27 19:21:39 |
通報 |
―――――――――――――――――――
何れくらい歩いたんだろうか。解らない。敵を追っていたが見失ってしまったのだ。気が付くと沢山の木に囲まれた森の中だった。アイツは無事だろうか。疲れた。もう歩きたくない。休みたい。そんな事を延々考えながらこの深い、暗い森を歩き続けていた梟は木々の隙間に小さな明かりを見付けた。
「明かりだ…」
ポツリと言葉を漏らし、脚に力を込めた。
「雀…」
戦争の最中、背中を任せていた雀の顔を思い出し、先へ進む脚に、更に力が入る。
トピック検索 |