モン雑ファミリー集まれ!2

モン雑ファミリー集まれ!2

ゼロ  2012-08-12 16:50:55 
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キャスフィが除外されてしまったので改めて造りました。
まあモン雑ファミリーの人じゃなくても良いですけど、皆でチャットを楽しみましょう!!
それでははじめ!!

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  • No.23879 by なんとか紅緑  2014-09-06 14:08:10 

ブライトクロス
第九話 動地の剣

俺達は左手の腕輪型デバイスを操作する。
『ロック解除確認、マガジン起動、ロード開始』
緑色の光が身体を網目状に覆う。
光が数式へと変化し、更にピチッとした全身スーツに変化していく。
その上に、動きを妨げない薄い装甲板が同じようにして装着されていく。
スーツだけだと色々と恥ずかしい見た目になるし、そういう所はちゃんと隠してくれる。
「ふぃ~、装着完了」
「それにしても何から何まですげえよなぁ」
「………神代のロストテクノロジーの生き残りと、賢者の記憶の掛け合わせだからな」
言いながらクールが光槍をロードする。
「槍使いとはな、渋くてそれらしい奴だぜ」
「おっ、メアさんの方はガンナーかぁ」
「これ気に入ってんだ~♪
継ぎ目の無い美しいフォルムでしょ~?」
いや、継ぎ目は多少あるが、確かに飛光砲は有機的な印象の銃だな。
「まっ、俺とガラージは標準装備だけどな」
「いやぁ~実は鎧衣を肉弾戦装備にしてみたんだ
魔力放出を抑えられるから、持久戦向きかと思ってさ」
「で、アヴィスは………標準装備か
というより、授業で使える装備は限られてるしな」
「多少の調整はしてあるわよ、フリーでもこれ使ってるし
実力は見てのお楽しみにね」
「………おしゃべりの続きは、また後にしよう」

災禍の流星は五つで密集、ちょうど五対五の勝負が出来るか。
「え~っと、目標の減速を確認、ミーティア活動形態へ移行開始
……てことは、地表制圧タイプか」
既に目視でその大まかな形を確認出来る距離。
メアさんが飛光砲を構え、スコープを覗く。
「ん~……有効距離、お先に仕掛けま~す!」
金色の光弾が暗黒の空へ駆け上がり、流星と衝突し弾ける。
「ヒットォ!……あ、反撃来るよ」
細い柱のような赤色の光線がいくつか落ちて来る。
俺達はそれぞれの方向へ散り、回避。
着弾した地面の表面が黒く焦げたようだった。
続いてミーティア本体が着地、衝撃と共に巻き起こる砂ぼこりが視界を奪った。
俺は岩の陰に隠れる。皆もそうしているはずだ。
「光剣ロード、ブレード展開…」
射撃系の攻撃は向こうもエネルギー消耗が大きい。
無闇には撃ってこない。直接攻撃に出てきたところへ仕掛けるのが、こっちの考えだ。
砂ぼこりの中からこっちの方へ、敵が飛び出した。
人型だ…暗いオレンジ色をした岩石質の甲殻を全身に纏っている。体高は2.2メートルってとこか。
「飛び出し過ぎたな、背後もらったぜッ!高出力モード!」
狙いは比較的装甲の薄い脇腹。風靴から空気を放出、勢いに乗ってすれ違いながら斬りつける。
斬りつけた瞬間、硬い甲殻を深くまで斬り裂けずにエネルギーが拡散し、ブレードが形を変える。
しかしこれでいい、表面は確実に削った。
焼け焦げた切り口の隙間からわずかだが、発光する赤色のクリスタル体が覗ける。
それこそがミーティアのエネルギー源であり弱点。
こちらを向くミーティア、俺の姿を捉えたな。
ゴツゴツとした巨体に似合わず素早く接近、俊敏なパンチを次々と繰り出してくる。
ま、こっちも接近戦は得意だ、かわしてやるがな。
左のストレートをかわし、体格差を活かして姿勢を低くし、懐に潜り込む。
相手もすかさず右膝と右肘で俺の体を挟み潰そうとする。
「シールド、高出力展開!」
細長く展開した光盾をつっかい棒にして攻撃を封じ、逆手に持ち替えた光剣を切り口に突き刺す!
「もらったぜ!」
光剣から魔力を送り込む。
ミーティアがガタガタと震え始め、身体のあらゆる隙間から激しい光が漏れだし、ついには崩壊していった。
過剰なエネルギーの暴走を誘発して、内側から撃破した訳だ。
「ふぅ~…硬い奴はどのみち厄介なんだよな」

「なかなかやるじゃなァ~い」
「アヴィス!?いつから!?」
声の方を向くと、アヴィスが隆起の上でしゃがんで見ていた。
「トドメを仕掛ける流れの初動あたりかしら
位置が近かったから見てたの」
「見てたのって…敵はどうしたんだよ?」
「そりゃあもちろん、既に仕留めたわよ」
「大口叩くだけはあるってことか…」
「残り十五分、おかわりがどんどん来始めたわ」
「らしくなってきたな
最初の数分は交流タイムってところか」
その流れで俺はアヴィスとタッグを組んで戦う事になった。

「最大出力!」
驚くべき事にアヴィスは、装甲の薄い部分を正確に捉え、次々と敵を一撃で両断していく。
俺の方はと言えば、さっきのパターンで戦闘を進めていく。
「飛ばし過ぎてバテるなよ!」
「チマチマやるよりこの方が楽よ、貴方もどう?」
「い~んや、俺は俺のスタイルでやるぜ」
バースト武器の威力は本人の魔力に比例する。
どのみち俺じゃあ全力でもパワーが…
「ぜェ~んぜんッ、悔しくないけどねッ!」
「えっ?な、なに?どうしたの?」

残り時間三分。
「フゥーッ…フゥーッ……ぅおりゃああ!」
「ハァ…ハァ…流石に、疲れてきたわねぇ…」
「一年の頃と敵の強さが違う!…アヴィス後ろ!」
「くっ…たああああッ!」
一撃…まだあれだけの威力を維持出来るとはな。
「…サンキュー、キュリオ」
「もう…落ち着いたし…ちょっとは…休めるな」
「そうね…そうしましょうか…」

俺達はクレーター内のふちに隠れた。
「…あの強さと…この数で…二十分は…キツいぜ…」
「これだとアルメリィは…とっくにやられてるわね
日頃の体力を考慮すれば…持久力無しの『超』短期決戦特化型ってところね」
「訓練で言えば決闘形式…実戦なら…討伐戦向きか」
「討伐戦自体、そんなに頻度は無いはずだから…
あれでもちょうどいいのかも」
そんな話をしていると、敵の足音が聞こえてきた。
「あーもう…また近づいてきやがったぁ…」
「まだバレてない、引き付けてから仕掛けるわよ」

そろそろか…攻撃体勢をとろう。
「やべッ…!」
ダメージが蓄積していた足を傾斜で滑らせて、音を立ててしまった。
次の瞬間、地形が砕かれ、つぶてとなって降りかかる。
「うわああッ!」
アヴィスは盾でガードしたようだが、俺はモロに食らってクレーターを転げ落ちていく。
光剣の柄を突き立てブレーキをかけて体勢を立て直そうとするが、敵は既に追撃を仕掛けに接近していた。
上空に飛び上がって俺を叩き潰そうとする敵。
「キュリオッ、そのまましゃがんでなさい!」
アヴィスの叫びが聞こえた直後、俺のすぐ目の前の地面に魔力弾が撃ち込まれ、魔法陣が展開される。
アヴィスの方を見る。振り上げた光剣を深々と地面に突き立てた。
それとほぼ同時に魔法陣の中心から地面が隆起し、大地の槍となってミーティアを空中で串刺しにした。

「危なかったわね」
「お前、こんな大技あったのかよ…」
この女はどうやらやはり俺とは格が違うらしいな。
「大会まで隠しておくつもりだったけどね」
「いいのかよ?模擬戦だから、やられても大したことじゃなかったんだぜ?」
「いいのよ、本当はまだこんな程度じゃないし
それにさっき助けてもらったからね、借りは返したわよ」
あれが『借り』の内に入るなら、もっといざって時まで貸しときたかったぜ。

訓練終了のアラームが鳴り、フィールドが解除されていく。
地形が消滅し、他の三人の姿が確認出来た。
ガラージとメアさんはかなり疲弊しているようだ。
特にガンナーは消耗が激しいからな。
クールは二人と比べれば、ある程度は余裕があるようで、そう考えるとアヴィス並みの実力者なのか。
元のサイズに戻った訓練室を出て休憩室に移動する。
休憩室ではラシウス先生が戦闘データを受け取っていた。
俺達もデータを渡そうとした時だった。
「…少し失礼します」
先生が何やら難しい表情を見せた。

第九話 動地の剣 終
次回 『雷』のガーディアン

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