未来 2012-08-09 23:03:04 |
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目をさましたら見慣れた風景。
白い白い部屋。
色のない…私の嫌いな場所。
隣には看護士さんがいた。
小さい頃から私の事を診てくれていた人…。
気づけばお父さんもいた。
医者のお父さんが…。
私はお父さんが怖かった。
私を見る目が冷たかったから。
お父さんは言った。
「あんだけ運動は禁止していたのに何故走った?」
感情のない医者の目線で話すお父さん。
「別に…少しぐらい大丈夫だと思ったから。」
私はお父さんの目を見ないで
そう答えた。
しばらく無言。
相変わらずお父さんの冷たい視線は感じる。
お父さんはゆっくり口を開いた
「未来…お前は自分の置かれた現状がわかってないようだな」
置かれた現状…?
意味分かんない。
いや…分かりたくない…
胸騒ぎがする…。
「お前は後
わずかな命なんだぞ」
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