にゃんか♪ 2012-08-07 15:09:37 |
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ある合宿所での事
古く薄気味悪い合宿所。ベッドは縦に2列横4列の計8つ。自分は出入り口から一番遠いベッドに寝ていた。
夜2時半頃にふと目が覚め、ぼーっとしていると廊下の向こうから
何かキィキィと台車を押すような音がする。その音源の方向すら見てもないのに
なぜか「看護婦さんがきた」と確信。
音は近づいてきて、ついに扉が空いた音。感覚的にわかるのだ。向こうのベッドから順番に1人ずつ顔を覗いているのが。そして自分が一番最後のはずだと。
ヤバイ、ヤバイと思っていると、近くのベットの人物が寝返りをうったので、自分も時間を置いて寝返りを打つフリをして顔に布団をかける。
それでもあの看護婦は1人ずつ顔を覗いている。絶対。そして自分は最後なのだ。
ヤバイヤバイ。看護婦の気配は消えることなく、ついに隣のベッドに眠る人物の顔を覗いている。あくまでもこれは見たわけではない。だが、確信なのだ。
そしてあの台車の音。ついに自分の隣。自分はあえて寝ているフリをするかのように仰向けになり、だが布団は顔までかけている。ぎゅっと目をつむる。
コワイ、コワイ。けれど寝たフリをしなければ・・・。そう思っていると、自分の布団がすーっと足元のほうに引き下げられ、恐怖は頂点に達した!
そこで、ふと目が覚めた。自分は仰向けのまま、布団は丁度顔だけでる形で。周りは明るく、朝を迎えたようだった。
夢かと思い、暫くしたある日の事、その合宿所の話を聞いた。そこは昔陸軍の病院があったそうだった・・・。自分の母は多少なり霊感があるらしく、その話を慌ててしたところ、「あんたそれ、多分現実よ。防衛本能で気を失ったんだと思う。」と言われた。
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