裕 2012-07-31 13:16:21 |
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「魔魅、ようやく気が付いたようだな…だが、悪魔女の力を持っているわりには遅すぎるぞ」
魔魅や恵美の姿が、いつの間にか悪魔女の時の姿になっていた。
「ただの悪魔のお前には言われたくないな、冬鬼…」
魔魅は高橋を一層強くにらんだ。
「ねぇ、魔魅…高橋さんは悪魔だったの?」
恵美はあわてて魔魅に聞いた。
「いや、高橋は冬鬼本人じゃない。操られてるんだ。きっと、幽火もそうだろ…」
魔魅はそういうと、部屋の扉に向かって声をかけた。
「お前もいるんだろ、幽火」
すると、魔魅の視線の先に人影が現れた。
「か、神山先生…」
そこには、いつもと変わらない姿の神山先生がいた。
怪しい笑みを浮かべている。
「魔魅、やっと会えたわね」
「お前みたいな魔女には会いたくなかったな…」
神山先生も魔女に操られてるなんて…
(信じられない)
恵美はそうとしか思えなかった。
「魔魅、両親に対してその言い方はないだろう」
「お前らが親なんて思いたくもないね」
魔魅が唇をかんでいる。
この二人が魔魅の親…精神だけだけど…
「魔魅…これって…どういうこと…」
恵美は声を出してしまった。
「あら、あなたが恵美ちゃんね。あなたも悪魔女にさせられたのよね。」
「それより、どういうことか説明して!」
恵美は、自分でも驚くほどの大声を出していた。
すると、幽火が恵美に向かってほほ笑んだ。
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