真っ暗な中でもがいていたように思う。比喩ではなく、現実として。 どこを見ても闇。方向感覚もなく、足元はふわふわした感じで上下すらもわからない。 ただ、不快ではない。時折、遠くから話し声が聞こえてくる。その声はなんだかとても心地よい。 ゆっくりと世界がゆらゆら揺れて、まぶたが自然におりていく。