匿名だったもの 2012-05-22 12:22:14 |
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露店の隙間から覗いてみると、やっぱり予想通り。平和主義者クラッシュの使い手の娘がいた。
声をかけたい衝動にかられたが、今は追われている身?なので我慢した。
そしてあたしの考えは別方向へ。
(アメリアの魔族ぶん殴る術ってなんだっけ?アストラルヴァインはゼルだしなー)
魔術を扱うものがそんなんでどーする、という考えはあるかもしんないけど、そこはそれ、初リナなのであしからず。
それからあたしは、しばらく考えていたのであった。
※思い出したのは朝起きた後だったけど
俺に働けって言われても!
俺に働けって言われても、引きこもりニートすねかじりに何ができると思うよ?
……かじるべきスネは3ヶ月前になくなってしまったけども。
家賃も溜まる一方で、大家さんがとうとう押し掛けてきた。外に一歩も出ずに、稼ぐ方法まで引っ提げて。
方法はいたって簡単。通信で冒険者を雇ってうわっぱねをいただく。
言うだけなら簡単なんだけどな……。こんな俺に果たしてそんなことができるのか?
とりあえず、通信を開始した。
というゲームを最近してるせいか、この夢を頻繁に見る。
俺は町の発展を頑張っている。って言ってもひたすらパソコンの画面を眺めているだけ。
冒険者が持ち帰った素材やマナを、アドバイザーの意見を聞いて高いときにまとめて売る。
売ったもので武具や道具を開発する。
ギルドで依頼を受けて、冒険者に達成させる。
施設を増築する。
賃上げ要求に応じたり応じなかったりする。
普通はきっと面と向き合ってやらなきゃいけないことが、真っ暗なこの個室で済んでいく。
この状況を維持するには出費分は稼がないと。大家さんは家賃が払えなかったら、外に連れ出すと言っていた。それだけは嫌だ。
よく晴れたある日。
町の発展が気になった。
魔法塔も大きくなったはずだし、武器屋や道具屋も増築した。どんなものかとカーテンの隙間から覗いて見た。
外は余りにも眩しくて。
失神してその日は何も出来なかった。
人を雇うって大変だ。
個人の力量に見合った金銭をあげるなんて、自分自身に力量がないんだから出来るわけがない。
実際は、相手の呈示した金額が払えるか払えないかだけだけど。
そもそも、俺自身が家賃を滞納している以上、人を雇える訳がないのだ。
そんな折、大家さんが紹介してくれた冒険者がいた。
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