十六夜 2012-04-13 12:25:51 |
通報 |
「貴様を生徒会副会長に任命する!」
不適な笑みを浮かべ高らかに宣言する美人を目の前にして俺は思う…
どうしてこうなった!?
----------------------------
それは遡る事10分前
俺事、音無 雪(おとなし ゆき)は高校に入学して早一ヶ月。
新しい友達も出来て充実した普通の生活をしていた。
学力普通、性格普通、容姿も普通。
特に取り立てて何かが飛び出して居る訳でもない普通の男子…のはずだった…。
部活に入ってない俺は、帰宅部。
まぁ運動は嫌いではないけど好きでもない。
今日の夕飯を考えながら下駄箱に向かって歩いていた。
雪「ん?何だろこれ?」
廊下に一通の手紙が落ちていた。
周りを見るも殆んど誰も居ない。
仕方なく手紙を手に取り見てみるとあて先であろう人の名前が書いてあった。
雪「秋羽 真白…。ん~どっかで聞いたような…。」
どう見ても男の字。
ああっ!ラブレターか!
と解釈した所までは良かったのだが…肝心の手にもつ手紙をどうするか…。
あて先の人は分らない。
差出人も分らない。
ない頭を散々絞った挙句…良い案は浮かばない。
さぁ…どうする。
雪(このまま置いて行くのもなぁ…)
と苦笑し、もう一度あて先を見る。
雪「秋羽真白…秋羽真白…ああっ!!」
思い出した!この涼聖高校の現生徒会長!
雪「て事は…生徒会室に行けば良いかな?」
手紙を持って生徒会室に駆け寄る。
この後になって知るだろう。
この事が日常を壊す切欠なのだと。
トピック検索 |