あい 2012-04-10 21:25:08 |
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第一章 魔術!科学! 第三話 救出
向けられる銃口。
「さっきまでな~にコソコソしてたのかな?おチビちゃんよ。」
ダーン!
弾丸が腕に当たった。
俺は腕を抑えて呻いた。
「痛いか?じゃあ、楽にしてやろうか?あぁ?」そう言って彼は弾丸を再装填して構える。
引き金に指が掛かる。
「殺られる!」そう思い、覚悟した時だった。
彼の動きが止まった。止まると言うより静止した。
「助かっ……た……?……」そして俺は気絶した。
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目を覚ました時には、知らない天井を見ていた。
「ここは……?」
「あ!目覚めた?」横から声がした。
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「目覚めた?」俺は言った。
「はい……。」
「だいぶうなされていた見たいだけど。気分はどう?」
「まあまあですね……。」
「あ、そう。」俺は素っ気なく言って見た。
「……………。」
しばらく、重い空気が流れる。
「あ、ありがとうございました!」少年はそう言うと、起きて出て行ってしまった。
「はあ、俺こう言うの苦手なんだよなー。」そんな事を言いながら俺はベットに横になった。
そして、発信器の位置情報を知らせるモニターを見た……。
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「はぁ、はぁ、」俺は走る。
通りすがりの人とぶつかる事なんて気にせず走る。
俺は路地裏に入った。
「よぉトール!今度は何か持ってきたか?」一人の男が言う。
「うん!こんなの持ってきたよ!」少年の手にあったのはエインのCz75だった。
「おぉ!だいぶ良いのを持ってきてくれたなぁ!お疲れさん!」男はそれを手に取り、少年に金を渡す。
「サンキュー♪」その時だった。
後ろから轟音がしたと思ったら、目の前に火柱が立った。
「ダメじゃないか~!人ん家から勝手に銃なんて持ち出しちゃあ!」振り返ると、さっきの人が攻撃紋章を展開していた……。
続く
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