もう何年も前の、家を思い出しては、 痛めつけられるのは嫌だよね、と愚痴をこぼしては、 ただ、自分を見つめていた。 時々ただ一つの人格も保てていないのでは、と、ふと思う事も有り、「それもまた一興」と楽しむ余裕さえも、どこかへいってしまった。