ナルガEX 2012-03-27 18:10:33 |
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書きあがった♪
◆
俺は気が付いたらぼーっと突っ立っていた。
地面にはパージされたサブマシンガンと大量の薬莢。
機体両腕に展開されているエネルギーソードからは血の様に滴り落ちるドス黒い油圧オイル。
周りにはMCRの残骸。
(俺が殺った)
それしか考えられなかった。
先ほどは自衛心と高揚感でそんなことは微塵にも考えていなかった。
始めて体感する戦場。
想像以上に苦痛な物だった。
遥か彼方では超長距離迫撃砲の発射音が聞こえていた。
『MCR G-4号機より通信です。モニターに写します。』
モニターに人が写し出された。
「なにボーッと突っ立ってんだー!!!!」
凄い剣幕で怒鳴る人が写った。
「じょ、上官!!!こんな機能あったんですか?」
「今更何を言ってるんだ!こっちもそっちの機体のハッキングとかなんかで大変だったんだぞ!通信機能はしっかりONにする!わかったか!?」
「了解です。」
俺は通信機器の電源を入れた。
すると、SOS信号があちらこちらから発せられていた事に気が付いた。
「こっちも少々押されてる。んだから早く部隊連れて来てくれ!」
「………分かりました……。」
俺は通信を切った。
俺は気持ちを切り替えた。
イヤホンから聞こえる曲はモーツァルト 交響曲40番 第一楽章……。
続く
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