ナルガEX 2012-03-27 18:10:33 |
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彼は感じた。
この世界の脅威となる物を。
しかし、その気配は友好的にも感じることができる。
彼はゆっくり立ち上がった。
「はぁ。守護者の仕事も楽ではありませんわね。」
そう言って、彼は消えた。
………中略…………
「エイン、どうしたの?」
「いや、何でもな………………ん?」
エイン突然首から下げている護符を外して構えた。
「お前、今何か感じなかったか?」
「え!?何のこと?」
その時!
後ろで気配がした。それは、突然現れた。
エインはトールの服を引っつかんで前に転がった。
体制を整え、相手を確認した。
「お、女?」
そこに立っているのは、すらっと長い髪を持つ美女だった。
「貴方の魔力は未だ制御しきれていませんね。」
その人はトールを指差して言った。
「え!?お、俺ぇ?」
トールは聞き返したが。
トールを制すようにエインが言った。
「気をつけろ!こいつ、相当やれるぞ!」
エインは、その人から発せられる魔力を感じとっていた。
エインを指差して言った
「全能の神を脅かす能力を持つものよ。私は貴方方の敵でもあり、味方でもある。」
そして、その人は何かを取り出そうとしたがエインの方が早かった。
「スペルソニック・ブレッテゥ!(音速弾)」
エインの手から、弾が放たれた。
物凄い爆音が起こり、砂埃が立った。
しかし。
「もうしわけありませんが、私には攻撃魔法は通用いたしません。」
煙が晴れるとその人は立ってた。
(む、無傷だと!防御魔術も発動せずに!)
周りには紋章も、護符も見当たらなかった。
地面はその人を避けるように焦げていた。
「チッ!エゴファラマ・ディリゲンテステゥカウザ!(炎よ・射撃せよ)」
エインの手から無数の火炎球が放たれた。
しかし、それらも当たる直前に全て消えてしまった。
「なんだよこいつ!化け物か!」
エインは叫んだ。
「………私も一種の化け物なのかもしれませんね。」
その言葉に呆然とする二人を前に、その人は手紙を取り出した。
「エイン様。古き良き友人から、お手紙が届いております。」
そう言って、その人は手紙を渡した。
唖然としている二人にその人は続けた。
「今の時期は、桜が見頃ですよ!貴方方にもきっと良い収穫がありますよ!」
そう言って、その人は消えた。
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