ナルガEX 2012-03-27 18:10:33 |
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第一章 MCR(Military combat robot) 第二話 モーツァルト 交響曲40番 第一楽章
ザーーーー、、、、、
雨が降りしきるゴラガス帝国第一地区。
俺は奴らが来るのをジッと待ち構えていた。
シュミレーション通りならここを確実に通る筈だ。
「来た♪」
中距離戦闘型のMCR4体と長距離戦闘型が6体、俺が居る場所を通り過ぎようとしていた。
俺は携帯音楽プレイヤーのスイッチを入れた。
モーツァルト 交響曲40番 第一楽章。
これが3番目に落ち着く曲だ。
俺は機体操作様のグリップを持ち直した。
スナイパーライフルに弾を装填する。
「風速5m/分、雨粒4m/秒、敵の移動速度40km/時………。」
ライフルスコープを除く。
曲を楽しみ、呼吸を合わせ、トリガーを引いた。
ガーーーーン!!!!
もの凄い発砲音が響き渡り、銃弾は敵ロボットの頭を貫き、倒れた。
長距離型の敵MCRは直ぐに俺のサーチに取り掛かったが、
「……ムダダ………」
ダーーーン ダーーーーン!!!!
トリガーを引く。また倒れる。
ダーーン ダーーーン!!!
俺は長距離型を殲滅させると、中距離型の料理に取り掛かった。
「メインシステム、MDG(Mitigation devices gravitation:万有引力軽減装置)をONにせよ。」
コンピュータに話しかけた。
『メインシステム。MDGをONにしました。』
すぐさま機会音声で返答が来た。
俺は匍匐(ほふく)状態の機体を起き上がらせ、跳躍をした。
「メインシステム、通常戦闘モードからOSATA(Operating system authentication type attack:動作認証型攻撃システム)に切り替える」
『メインシステム、切り替えに成功しました。』
すぐさま保護装置が外され、コクピットが一つのバーチャル空間の様な所になった。
丁度、地面に着地したのがその時だった。
俺はスナイパーライフをパージ。サブマシンガンに武器を切り替えた。
曲がれていたモーツァルト 交響曲40番 第一楽章が終わり、交響曲「惑星」の火星という曲が流れ始めていた。
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