日菜子 2012-01-23 12:38:10 |
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有限の砂浜 近付く満潮 消えた連絡船
深夜二十四時 閉じ込め締め出せ シャッター街
ざわざわ燈る真鍮のランプから
山吹色の雫が影濡らす
「降車終了、車庫に入ります。」
さあ響け汽笛よ 遠く遠く大熊座まで
相席の山高帽 それでも幸せかと問い質せ
うわ言の名簿に竜胆色の星が降る
呑めや 唄え 春の影向
鳴らせ 踊れ 夏の神楽
大判 小判 秋の奉納
拾え 零せ 冬の豊穣
本当は噛み締めてなんかいやしない
明日の日付も今日も飲み込んじまえ
咀嚼の時間も 緊急停車にも気付きはしない
車掌はでたらめの口上 終の駅の足音蹴り飛ばし
車両の床を転がる胡桃 それは誰の望んだ成れの果て
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