日菜子 2012-01-23 12:38:10 |
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灯台の光 波打ち際は囲いの庭
特急列車は相も変わらず閑古鳥
星座の光 線路の隙間に茂る雑草
寝台列車も星と日付と共倒れ
通過駅に佇む影法師
座席の向かいは鈍色シート
「お切らせ願います。」
空に水飛沫 いたずら描きの道が交わる
看守が微笑む偶然を寝そべり待ちぼうけ
すす払い 指でなぞる曖昧な時刻表
裂けて 避けた 鈍行列車
点いて 消える きまぐれ信号
直せ 叩け 切り換えスイッチ
歪み 並ぶ 使い捨てのレール
本当は思ってなんかいやしない
その腕で抱き締めてもくれやしない
積もりに積もった 置き去りの祝詞も空へ帰し
がらんどうの客室の窓 紺の空に流れるひつじ雲
どうせすぐに見えなくなる それは誰が望んだ成れの果て
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