青葉 2012-01-06 22:03:27 |
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そう。小桃が突然得体の知れない人になってしまったことで、僕は小桃に恐怖を感じ始めている。
「ね、ルイ君はあたしが何者か知らないでしょう?」
僕の全身は固まってしまい言葉が出ない。しかし僕は何故今までおかしいと思わなかったのだろう。僕だけじゃない。あの家に集まる親戚達は全員が小桃を受け入れていた。祖父も祖母も伯父さんも伯母さんも皆だ。何で全員が全員、他人である小桃が我が物顔で家に居座っていることをおかしいと思わないのだろう?
黙っている僕に小桃が言う。
「ルイ君が何を考えているのかだいたい分かるよ。でも頭を混乱させる必要はないんだよ。だって、ここは夢の中だから。」
夢の中だから何が起きても不思議ではないということだろう。だけど僕は夢だとは思えない。
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