青葉 2012-01-06 22:03:27 |
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その不思議なことは、ある条件で起きる。そして、それは今ではない。
「塁兄ちゃん、泳ぎにいこう!川に。」
僕になついている泰直が声をあげる。
僕も、弟の様に思っていてる。
塁とは、僕の名前だ。僕は酒見(サカミ)塁
(ルイ)という。
「そうだね、ヤス君。行こうか!」
泰直はヤス君と皆から呼ばれていて、僕もそう呼んでいた。
「あたしも行きたい!ユズちゃんも行こうよ!」
円が、ヤス君に同調して柚希ことユズちゃんを誘う。
円は、年上の女の子であるユズちゃんの事が大好きだ。ユズちゃんもそんな円を可愛がっている。
しかし、ユズちゃんは同意しない。
「天気予報をさっき見たんだけど、これから雨が降るんだって。マドちゃん、今日は家の中で遊ぼう。面白いゲームを買ったから、ね。ルイ君も、ヤス君も一緒にやろう。」
それを聞いて僕達三人は不満の表情をする。
「明日は晴れるから、明日は絶対に泳ぎに行こう。だから、今日は家であそぼう。本当に面白いゲームなんだから。」
ユズちゃんの言葉に説得されて、僕たちは柚希の部屋に行って夕飯の時間までゲームをした。
夜は、従兄弟達四人で、六畳の部屋で寝ることに毎回なっていた。
ヤス君は、最初の内ははしゃいでいたが、僕や円よりも遠方から来ているので、疲れて直ぐに寝てしまった。僕も、円やユズちゃんと話をしていたが、いつの間にか眠りに就いた。
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