黎貴 2011-11-25 19:32:29 |
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月光の眩しい深夜。
東京湾前、港の倉庫にて。
???「たすけてー!!」
必死にドアを叩く少年。
????「ん~…我が愛しのエリーゼ…」
少年をよそに、一人眠りこける少女(?)。
????「たーすーけーてくーださいー!!」
少年と一緒になって、ドアを叩く青年。
???「なぁ…、キリシア寝てるぞ。」
キシリア「んー…もう食えない…」
????「ほっとけクレイ。」
クレイ「でもネフティ!」
ネフティ「いーから!!」
クレイ「っ…。たすけてーー!!」ガンガン
再びドアを叩きだすクレイ。
キシリア「うっっさいなあ!!目覚めちゃったじゃまいか!!」
そう言いながら飛び起きたキリシアは、冷たい銃口をクレイの額に押し付けた。
クレイ「うわっキリシア!!」
クレイは思わず、大声を出した。
キシリア「なんだよ、クレイか。」
眉間にシワをよせ、暗闇の中で相手を見定めようとするキシリア。
ネフティ「おおおおお落ち着けキリシア!クレイだから!!」
キシリア「……ネフティ?」
クレイ「そう!だから…」ガクガク
ネフティ「銃、おろせよ。」キリッ
ネフティにそう言われ、キシリアは渋々銃をおろして周りを見回した。
キシリア「んー…ここ、どこ??」
初めて脳内に浮かんだ疑問を口にする。
クレイ「おそくね!?分かんないけどさ!!」
ネフティ「倉庫…かな??」
ネフティが懐中電灯をつけ、あちこちに光をあてながら言った。
キシリア「……カビ臭い。」
キシリアが、鼻をつまみながら言った。
クレイ「倉庫か…どこの倉庫かな?」
クレイはそう言いながら、ネフティの手から懐中電灯を奪い取った。
そして、クレイは左手に持った懐中電灯で照らしながら、ドアノブをいじり始めた。
ネフティ「クレイ、何してんだ??」
クレイ「まーまー見てろっ!………っと。」
キシリア「……開いた?」
クレイ「うん」
ネフティ「そういうことか。流石クレイ♪」
クレイ「おうよっ!///出るぞ!」ギキキィ……
「なっ………!!」
クレイ達は、目の前に広がる東京湾に絶句した。
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