楸 2011-09-20 09:43:20 |
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つづきな☆
心理学領域における“正常性と異常性の境界を引く基準”を上げてみると、以下の4種類の基準に集約されることになるでしょう。
1.適応的基準(適応・不適応)……所属する社会・共同体・集団に適応している状態を正常とし、適応できずに社会的活動を行えない不適応状態を異常とする基準。
社会環境に適応できない事に主観的苦悩を感じたり、経済的破綻や社会的孤立の問題が発生することで、適応的基準における異常性に焦点があてられるが、本人と周囲の人間が苦痛や迷惑を感じていない状態であるならば格別外部から異常性を判定する必要はないとも考えられる。
ただ、一般的に、ひきこもり状態に陥るなどして、社会参加や社会活動を一切行えない状態に置かれると、自尊心の低下や無能力感、情緒不安定、対人関係場面の回避、将来への悲観的な認知などの精神的苦痛を生じることが多くなるので、本人の心理的煩悶を適切に受け容れながら“将来のビジョンを持った対応”を行っていくことが望ましい。
社会適応能力としての対人関係スキルやコミュニケーション・スキルが低下していたり、意欲ややる気といった精神運動能力が障害されている場合には、目的志向性のあるカウンセリングや職業訓練などが行われる。
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