冒険者ギルドの日常

冒険者ギルドの日常

トピ主  2024-07-26 06:44:45 
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舞台となるのは交易都市デュランダル。様々な国の行商人が行き交い活気溢れる街です。この街に置かれたギルドに集う冒険者を中心に物語が展開されます。
世界観としてはよくある異世界ものと同じく中世ヨーロッパ風な街並みで、人間のほかにエルフや獣人など様々な種族が共存しています。
冒険者の等級はSを頂点に上からA~Eの等級があります。
募集人数に上限はありませんので興味のある方はご参加ください!
ロルは中ロル程度が好ましいです。冒険者の等級に関しましてもSランク冒険者が大量発生するとバランスが崩れてしまう恐れがあるので出来ればAランク以下の冒険者としてご参加していただきたく思います!


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  • No.1364 by レド  2026-06-14 23:14:52 

>1363

じょ、冗談じゃ……

(「イザベラ……」、コウモリ女、教皇直属の部下の名を呟きながら顔を戻して教皇からの要求を聞き、そして眉間に皺を寄せて。
詰みである。三日で達成できる内容では無い。達成したとて王国は滅ぶ。そして噂で聞いていた以上に大人げない教皇に呆れ果てた。好色、短気、横暴、残虐、頑迷……一国どころか一部隊をも統率できそうにない老人に見え、なぜこんな男を信者が崇拝するのかレドには理解できなかった。だいたいあのバカエルフが、その程度で屈服するはずがない……こんなバカな要求に従ってアリシアを危険に晒したくないし、あのバカエルフは俺が決着をつけるんだ。他人があの女を嬲り者にするのは、どうも癪だ……
そう思案している最中にこちらに何か呟き、目配せしてくるイザベラに目を細めて。この女、口ぶりからして教皇への忠誠心は薄いし、エリス捕縛も回避したいようだ。無論イザベラが仄めかす抜け穴の内容も察している。姉さん(レイラ)こういう面倒事には巻き込みたくなかったのに……そもそも孤高で攻撃的な勇者レイラがこんな人柱になるような頼みを聞くわけがない。話を切り出した途端に殴られるだろう。勇者にこんな頼み事を通せる人間など存在しない……一人を除いては。)

アリシア様、あのバカエルフのためにあなたが危険を冒すことはありませんよ。明日の朝、教会に行ってきます。俺が姉さん……勇者レイラを説得して教皇様に引き合わせ、聖下の御心をお鎮めしましょう。

(アリシアに身体を向けると、立場上教皇の下命の抜け穴を伝授できないであろうイザベラに代わり、代案を提示して。何も悪い事をしていないのに教皇のご機嫌を取れなどと、レドが行ったとて聞くとは思えない頼み事である。それでも勇者レイラが弟のように可愛がり、勇者襲撃の身代わりとなって傷を負ってきたレドならば、まだチャンスはある……言い終わると「これでいいんだろう?」と言わんばかりに、イザベラを睨んで。)

  • No.1365 by アリシア/イザベラ  2026-06-15 16:45:27 

>1364

あらぁ、人間くんはとっても頭が良いのね。そんな方法思いつかなかったわぁ。

レド殿…恩に着ます。このお礼はいつか必ず…

(レドの告げた代案を聞いて、イザベラはわざとらしく口元に手を添えて驚いた素振りを見せると、まるで子供の相手をするかのように褒めちぎった。一見すると小馬鹿にしたような態度にも見えるがそのような意図はなく、自分を頂点捕食者と信じて疑わない彼女にとって、それは人間が犬や猫の芸を褒めるのと同様の可愛がりである。
一方で、アリシアは申し訳なさそうに俯きながら、藁にも縋る思いでレドの案を受け入れた。自分自身、そしてなにより第三王女の為を思えば、それ以外の選択肢などないも同然である。恋人に負担を強いることには気が引けるが、一先ずは一件落着…そうして顔を上げた矢先に、鋭い頭痛が彼女を襲う。昼頃に異端審問官との接触で悪魔の人格が主導権を奪ったように、今宵はイザベラをトリガーとして内に宿った悪魔が刺激されたようだ。)

あら、想定より早いわね。もう侵食がそこまで…?この様子じゃこの子も長くはないかも。
ふふ、今はそんなこと考えてる場合じゃないわね。ごめんなさい、貴方に起きられると面倒なの。しばらく眠っていてもらうわ。

(しばらくアリシアを観察しながら、ぶつぶつと意味深な発言を呟くイザベラであったが、ふと我に返って状況の解決を図る。今、アリシアの中に眠る悪魔を起こしてしまえば、せっかく平和な方向で纏まった話がご破算になりかねないからだ。両手で頭を抑えて藻掻き苦しむアリシアに向けて手をかざすと、そこから伸びた赤黒い魔力の帯で彼女の首を包み、締め上げる。余程の圧だったのだろう、抵抗という抵抗もなくアリシアは一瞬で意識を手放し、人の切れた人形のようにだらんとソファもたれかかった。傍から見れば単にイザベラが乱心したようにも映るが、人の心など知る由もない魔物がそんなことを気にする筈もなく、レドの目も気にせずに、呑気にもテーブルに備えられたクッキーを一つ口に含み。「美味しいわねぇ
。」と、事の説明もなしに場違いな感想を漏らす始末である。)

  • No.1366 by レド  2026-06-16 01:12:28 

>1365

ははは、お構いなく。そのための剣術指南です。これからも何なりと……
……アリシア様?アリシアっ!!……この魔力は!

(なにをいけしゃあしゃあと……人をナメ腐った態度を取るイザベラにむっとしつつも、申し訳なさそうに俯くアリシアに微笑んでみせて。この程度のことは織り込み済みだ。たとえ密命を帯びていても、ギリギリまでアリシアに尽くしてみせる……そう決意した矢先、アリシアが異常な頭痛に苦しみ始める。宿の時と同じような……我を忘れてアリシアの側に寄った矢先、彼女がイザベラに締め上げられ気絶した。何が起こったのかレドにはさっぱり理解できないが、ひとつだけ分かることがある……イザベラの放った魔力が、アリシアやエルフリーデが使う悪魔の魔法「地獄の門」と同質であることだ。)

てっ、てめぇ!何しやがる!……さてはお前、アリシアと同じ「悪魔」ってヤツだな!?

(恋人を締め上げておきながら呑気にクッキーを貪るイザベラに吠える。今すぐ刀を拾ってこのコウモリ女を両断したいほどハラワタが煮えくり返っているが、刀より先に意識を失ったアリシアの肩を抱く。……気絶しているだけのようだ。安堵の息を漏らしつつも、再度イザベラに鋭い視線を向ける。そして今まで得てきた情報を基に、イザベラもアリシアもいわゆる「悪魔」なのかと問い詰めて。)

  • No.1367 by アリシア/イザベラ  2026-06-16 10:46:24 

>1366

悪魔…ねぇ。本質的にはさして違いは無いけれど、一つの定義として、「人間に害を成す知性を持った魔物」がそう呼ばれているわ。その点、私はべつに人間に何かしようって気は無いもの。だから、悪魔ではないと見倣してもらえれば嬉しいわね。

(イザベラは咀嚼を終えたクッキーを飲み込み、艶かしく舌なめずりをすると、そのままテーブルに腰掛けて、勿体ぶることもなくレドの問いに答えた。曰く、悪魔という存在は魔物という枠組みの中の一つのカテゴリーに過ぎず、その分類は主観によるものが大きいようだ。レドが見抜いたように、イザベラとアリシアの魔力が同質なのもその為である。吸血鬼の最上位種であることに誇りを持つ彼女にとっては、悪魔などという曖昧な存在に括られる行為はそのプライドを傷付けるもので、悪魔と同一視しないでほしいという旨を最後に付け加えた。)

気になるならもっと深ぁいところまで教えてあげてもいいわよ?その子に憑いた悪魔が何者なのか、その子がこれからどうなってしまうのか、そして……その子を救うにはどうすればいいのか、その全てを…ね。
ふふっ、もちろんタダではないわ。私の願いを一つ聞いてくれたら、という条件付きだけれど。どう?魅力的な提案じゃないかしらぁ?

(レドに肩を抱かれ、未だに深い眠りにつくアリシアを眺めながらイザベラは言葉を続ける。アリシアに憑く悪魔の正体、今の状態を放置した末の結末、そして何よりもレドが求めているであろう悪魔の祓い方まで、その全てを教えることもやぶさかでないと言ってのけた。しかしそれは契約の対価としての報酬であり、先に要件を言わないあたり生半可な内容ではないのだろう。レドの言葉を待つイザベラは深紅の瞳をギラリと輝かせていた。)

  • No.1368 by レド  2026-06-17 02:36:44 

>1367

「人間に害を成す知性を持った魔物」か。親の顔より見てきた気もするがな……いずれにせよやっぱりアリシアは悪魔憑きで、このままではもたないってことか。
……かわいそうなアリシア。ずっと独りで、騎士として身を削ってきたんだな……それで、なんだよ。

(イザベラが話し終わるとアリシアをソファに横たえ、脱ぎ捨てたシャツ・ケープ……刀を拾い始める。そして肌着一枚で眠るアリシアの前で膝をつくと自らのシャツとケープをかけてやり、彼女の頭をそっと撫でて。どういう経緯でアリシアに悪魔が憑りついたのかまでは確証が持てない。だが誰にもすがれず、ここまで身を削る事を強いられた人生だったのは分かる……彼女の苦難を偲び、瞳を潤ませて。
一方で自分に取引を持ちかけるイザベラに対しては流し目で睨みつけて。人間に何かしようという気はないと言いながら、教皇の無茶な要求に苦慮するアリシアを笑い、人の弱みに付け込んで取引を要求し始める。悪魔の定義が何であろうと、このコウモリはろくな女では無い。イザベラの要求を待つレドの視線は冷たかった。)

  • No.1369 by アリシア/イザベラ  2026-06-17 19:34:41 

>1368

そんなに怖い顔しないでちょうだい。貴方にとっても無関係なお願いじゃないのよ?
単刀直入に言うと、教皇を討ってほしいの。三日で…なんて無理は言わないわ。十年でも二十年でも待ってあげる。ま、後回しにすればする程その子が苦しむことになるのは言わずとも分かるわよねぇ。

(レドの冷たい視線を受けて、反応を楽しんでいるのかイザベラはいっそう口角を吊り上げると、ついに本題を切り出した。その内容は教皇を討てという、教皇直属の護衛にあるまじきもの。期限こそないものの、先程話題に上がった副団長の捕縛とは比較にすらならない程に困難を極めることは確かである。その期限すら、アリシアの状態を考えれば実質的に十年もないであろう。ちゃっかりとその旨を付け加えて脅迫するあたり、レドの見立て通り、やはりろくな女ではない。)

それで、なんで貴方にも関係があるのかと言うと、その子の悪魔を払う上で教皇との対決は避けて通れないからよ。
代償を払うことで同等の願いを叶えると言われる願望器《エウケーリュシオン》、その子の悪魔を払うには聖教国最高位の聖遺物であるそれを教皇から奪うほかにない。ふふ、場所も使い方も私なしには辿り着けっこないから、先にその存在だけは教えてあげるわ。

(レドの理解を得るためにイザベラは、アリシアを救う手立ての一端を明かした。代償次第であらゆる願いを叶える願望器《エウケーリュシオン》、公には存在が秘匿されている最高位の聖遺物である。当然のことながら、存在が秘匿されているものを借り受ける手段などないに等しく、教皇の性格を考えれば不可能とすら言えるだろう。ゆえに力ずくで奪うほかにないわけだが、奪ったとて使い方を知らなければ意味はない。それを知るのはイザベラを含めた教皇のごく一部の側近のみであり、先に種明かしをしたのもその為だ。)

  • No.1370 by レド  2026-06-19 01:30:46 

>1369

はぁ!?なっ、なんだってぇっ!?……「私の奴隷になりなさい」よりかはマシか。
……いろいろ突っ込みたいがまずひとつ。なんで俺を巻き込む?こんな一冒険者なんか使っても足手まといになるだけだぞ。お前強いんだろ?だったら今やったみたいに教皇の寝床に忍び込んで、ワンパンKOすりゃ済む話じゃんか……ついでにそのエヴァンゲ、じゃなかった、エウケーリュシオンてのを奪ってな。

(教皇排除に最高機密の聖遺物「願望器《エウケーリュシオン》」。イザベラから飛び出してきた言葉の数々に驚いて目を丸くして。無茶振りを超えた無茶振りだが、教皇は生きていたら善良な人々の迷惑になる人物のようだからレドの良心は痛まないし、十年でも待つという妙な気前の良さも感じた。「私の奴隷になりなさい」とでも言われるのを覚悟していたレドにとってはある意味拍子抜けな要求であった。
……とはいえ、二つ返事で了承できる要求では無い。突っ込み所はいくらでも思い付く。自らの額に指を当てながら、まずなぜ一般冒険者に過ぎない自分を巻き込むのかを突っ込んで。腕利きの護衛を腐るほど抱えているであろう教皇だ、一剣士のレドでは近づくことさえままならないだろう。一方のイザベラはレドより明らかに強く、側近として教皇に近づくチャンスはいくらでもある。なら自分が寝込みを襲えば済む話ではないか……と。そして「願望器」の読み方を間違えそうになっている。スケールの大きすぎる話に理解が追い付いていないようだ。)

  • No.1371 by アリシア/イザベラ  2026-06-19 21:19:29 

>1370

あらあら、随分と酷いイメージを持たれてしまったわね。
べつに貴方じゃなければいけない理由もないけれど、こんな状況でもなければ協力者なんて現れないでしょう?猫の手も借りたい気分なのよ。
前提として今の私に教皇をどうこう出来る力はないし、寝込みを襲うにしても、教皇の就寝に際しては寝ずの番の護衛が必ず二人付いているわ。それも、冒険者の貴方に分かりやすく例えるならS級クラスの二人が。私一人ではどう足掻いても八方塞がりというわけ。だから藁にも縋る思いでこうしてお願いしているの。
それにほら、人間って寿命が短い代わりに成長が早いでしょう?今はただの冒険者でも、数年後には見違えた成長をしているかもしれないじゃない。この国の騎士団長だって私からすれば赤子同然の年齢だけれど、並外れた力を持っているもの。猫でも藁でもなんでもいいから、そうした成長性も加味して私に一筋の希望を見出させてはくれないかしら?

(レドの想像していた自らの願いにイザベラは少しばかり眉尻を下げたものの、すぐに余裕のある笑みを取り戻し、尋ねられた理由を語った。大陸全土の基準で見てもイザベラはおそらく上から数えた方が早いであろう実力者ではあるが、それでも力を制限された今では教皇に対抗できうる程の力を持っていない。「今の私には」と、まるで全盛期ならば教皇を討ち倒せたかのような含みを持たせた言い方なのもその為である。そして、寝込みを襲うにしてもそんな状態ではS級クラス(今のイザベラと同格)の護衛に手こずることは目に見えており、護衛のローテーションに自らが入っているタイミングで反旗を翻したとしても教皇及び護衛と対峙する数的不利を覆すことは不可能に近い。そこで自分がいつでも手引きできる外部の協力者を欲していた訳である。
猫だの藁だのと酷い言い草ではあるが、未知の成長に賭けた曖昧な期待などではなく、実を言えば一目見た時からイザベラはレドの成長に一つの確信を持っていた。それはレドと師を同じくする東枢機卿の存在。当然レドと会ったばかりのイザベラがその関係性を見抜いている訳ではないが、二人の根幹部分の何かが限りなく同質に近いと本能的に察していた。東枢機卿と同程度、もしくはそれ以上に育つポテンシャルをレドに見込んでいるのである。レドの返答を待つイザベラの瞳は、自らが告げた言葉に反して確かな自信を宿していた。)

  • No.1372 by レド  2026-06-20 09:38:55 

>1371

くだらん世辞も大概にするんだな。教皇を討って、どうする気だ?おおかた教皇の軍門に下った仕返しか、自分が支配者になり代わりたいって魂胆なんだろうが。恋人を悪党の鉄砲玉に捧げてまで生き延びようという女じゃないぞ、アリシアは。

(レドに期待を寄せるイザベラとは対照的に、やはり冷たい視線を彼女に向けて。なにやら自分に可能性を見出しているようだが、結局このコウモリ女の言う成長性とやらを使って、反乱の片棒を担げとしか聞こえない。それで生き延びたとてアリシアが喜ぶかどうか。
腕を組み、教皇排除を企てた理由を突き付けて。大聖堂よりプライドの高そうなこの女、昔は今以上に強かったらしい。どこぞの降将なのか、単なる野心家か。どのみち本人の性格以上にろくな理由じゃないんだろうとレドは見ていた。)

  • No.1373 by アリシア/イザベラ  2026-06-20 14:40:52 

>1372

疑り深いのねぇ…富も権力も今さら興味なんてないわよ。そんなに目的を知りたいのなら、隠す理由もないし教えてあげるわ。

(これまでの彼女の振る舞いからして当然の反応ではあるが、覆し難い負のイメージによってなかなか首を縦に振らないレドにイザベラは思わずジト目を向ける。富も権力も興味はない…吐き捨てるように告げたこの言葉は本心からのものであるが、目的を明かさなければ信じてもらえる見込みは薄いだろうと思い至り、行動に移すこととした。
突如、イザベラの身体が無数のコウモリとなって霧散したかと思えば、次の瞬間には少しだけ宙に浮く形でレドの真隣へ身体を再構築する。そして、赤子を抱きしめるように繊細な手つきでレドの頭部へと腕を回して、彼の耳元に自らの胸をあてがった。)

ほら、聞こえないでしょう?私の心音。人質として、大昔に教皇に奪われてしまったの。べつに無くとも生きてはいられるけれど、未だに慣れないのよねぇ…胸の中が空っぽの違和感に。力も満足に出せないし、結構不便なのよ?
それに、なによりも…いつまでも教皇の言いなりでいたくないのよ。私は自分の心臓を取り返して自由になりたい…本当にそれだけなの。

(自らの心臓が奪われたことを体感的に証明すると、イザベラは教皇に反旗を翻す理由を偽りなく告げる。千年経っても決して慣れることのない違和感と、果てることのない自由への渇望。一転して真剣な表情でそれらを語るイザベラの身体には無意識に力が入り、その豊満な双丘に徐々にレドの側頭部を沈めていく。)

  • No.1374 by レド  2026-06-21 13:10:47 

>1373

……!これは……。……居心地の悪い胸だ。

(身体を無数のコウモリへと変化させたイザベラに目を見開いていると、気が付けば彼女に抱き寄せられていた。これがアリシアの胸だったら顔を真っ赤にしてあたふたしていたかもしれないが、いざ彼女の胸に耳を押し当てられると有り得ない感覚に固まって、むしろ冷や汗が滲むほどに寒気が走った。柔らかい感触が頬を、芳醇な香りが鼻を伝わるというのに、耳には本来聞こえるべき音……心臓の鼓動が伝わらない。抱かれれば抱かれるほど脳内に虚無が広がっていく……しばらくはイザベラの抱かれるままにしていたが、やがて彼女の腕の中でモゾモゾ動くと胸から耳を離し、頭を90度転回させてイザベラの胸の正面に顔を向けて。)

それは戦に負けた結果だろう?本来ならとうの昔に殺されてる奴が、いまさら虫のいい事ぬかすなよ……と言いたいが、これ以上お前みたいな奴を増やしたくもない。わざわざ敵を見せしめに隷属させる奴……俺は嫌いだ。

(イザベラの双丘に顔を埋めたまま、淡々と口を開いて。詳しい経緯はわからないが、大方覇権争いに敗れた結果だろうと予測しているレドの反応は素っ気なく、イザベラにあまり同情していない。とはいえひとかどの敵を一思いに殺さず奴隷として辱める教皇はもっと許せない。アリシアの件が無かったとしても、いずれ戦うべき相手なのだとレドは覚悟した。)

わかったよ。その話、乗るとしよう。文字通り胸の内を明かしてくれたことだしな……こうやって。

(胸に埋もれたままイザベラの顔を見上げると、教皇排除という彼女の頼みを上目遣いで承諾して。胡散臭いとはいえ自分に弱みを見せた女……そんな女の胸にいつまでも埋もれているのは気恥ずかしいのか、口調はクールでもレドの耳には赤みが差している。)

  • No.1375 by アリシア/イザベラ  2026-06-22 17:13:13 

>1374

ふふっ、そう言ってくれると思っていたわ。今から私達は盟友よ。約束を違えることは許さないんだから。
あら?耳が赤いけれど、風邪かしらぁ?それならこうして温めてあげないといけないわねぇ。

(レドの返答を聞いたイザベラは交渉成立の高揚感から再び口角を吊り上げると、直感的にレドが人を裏切るような人間ではないと分かっていながらもあえて言葉を重ねて念を押した。その最中に、ふと視線を下げるとレドの耳に赤みが差していることに気が付いて悪戯心を刺激される。原因は明らかだが、わざとらしくとぼけて、一層頭を抱く力を強めて胸を押し付けた。エルフリーデとエリーゼのやり取りを彷彿とさせる状況だが、双丘の大きさではややイザベラが勝るため、エリーゼが感じた以上の圧力がレドの顔へ押し付けられていた。)

  • No.1376 by レド  2026-06-23 12:39:08 

>1375

いやあの、そろそろ離……むぐっ!?むーっ!むーっっっ!!!

(交渉は成った。それはそうと、自分にはアリシアがいる。いい加減離れてほしいとジト目で抗議しようとした途端、顔をイザベラの胸に押し付けられた!
柔らかくも弾力のある肉を顔に押し付けられて息ができず、バタバタともがいて。だがもがくほどに、イザベラの感触と香りが強くなって力が抜ける。顔は見えないが耳は真っ赤だ。果たしてその原因は窒息だけなのか……とにかく耐えられそうにないレドは「はよ離せ!!」と言わんばかりに、自らを抱くイザベラの腕をバシバシと叩いて。)

  • No.1377 by アリシア/イザベラ  2026-06-24 11:35:15 

>1376

ふふ、こんなのも抜け出せないようじゃダメよ?それともわざとかしら?

(レドの限界を悟ったイザベラはゆっくりと腕を離すと、地面に足を着いて、上目遣いで揶揄ってみせた。魔力を含めた戦闘力なら兎も角、単純な腕力ではレドに分がある筈だが、それでも強引に解かなかったのは、それほど胸が好きだったのだろうと結論付ける。人間という生き物のそうした愚かでありながらも可愛く映る一面に触れて、イザベラはまるで犬と戯れた後のようにうっとりとした表情で未だ顔の赤いレドを観察していた。その傍らでソファに横たえられたアリシアは、レドとイザベラの濃密なやり取りを本能的に察したのか、「浮気は…ダメです…レド殿…」なんて言葉を漏らして悪夢にうなされていた。)

  • No.1378 by レド  2026-06-25 06:02:19 

>1377

~~~っっ!げほっ!げほっ!はぁっ、はぁ、はぁ………あっ、アリシア!ごめん……
こっ、こんのぉ……何が悪魔じゃないだよ、人の婚約者を弄んで!何のために協力するか、分かってるんだろうなっ?

(イザベラの胸から解き放たれ、膝をつきながらはぁはぁと息を荒げていると、何を感じ取ったのかアリシアが浮気の悪夢にうなされている……我に返って申し訳なさそうにアリシアの手を握りつつ、涙目になってイザベラに抗議して。その涙には他人の恋人と分かっていながら男を弄んだイザベラへの怒りもあるが……彼女の魔性に抗えなかった悔しさもあるかもしれない。)

  • No.1379 by アリシア/イザベラ  2026-06-25 19:22:14 

>1378

ごめんなさいねぇ。泣かせるつもりはなかったのよ。
それで、貴方の大事な大事なその子に憑いた悪魔についてだけれど、何年か前に王国の冒険者パーティーが討伐した魔物「魔を総べし者」と言えば分かるかしら?おおかた復讐目的で、トドメを刺した人間に最も近い存在に取り憑いたってところね。アイツ、性格悪いもの。

(涙目で向けられた抗議に、イザベラは相変わらず口角を吊り上げたまま形だけの謝罪で返すと、テーブルに置かれたクッキーにもう一度手を伸ばして、サクサクと口の中で美味しそうな音を立てながら、なんでもない雑談かのようなトーンで衝撃の事実を明かす。
アリシアに取り憑いた悪魔の正体。それは数年前にカルロス率いる不死鳥の翼が討伐した超難度級相当の魔物「魔を総べし者」であった。千年以上に渡り今の王国北部に位置するダンジョンの最下層に君臨していた規格外の魔物だが、アイツ呼ばわりから分かるとおりイザベラとは旧知の仲である。アリシアと会う機会がそう多くないにも関わらずイザベラが正体を見破っていたのもその為だ。
一方で、そんな邪悪な存在を身に宿したアリシアはレドに手を握られたことで安らかな寝息を立てていた。)

  • No.1380 by レド  2026-06-27 07:49:39 

>1379

魔を、統べし者……!?……そうか、今まで見てきたアリシアの剣技に凄味、そして「地獄の門」はそいつ由来だったんだな。辻褄は合う。そのパーティーにはアリシアの親戚がいるからな。
取り憑いたのはアリシアの騎士学校卒業試験の日。学校で習うはずのない技を使って試験官を倒したアリシアは、その日以来不自然なほど強く、そして別人のように冷たくなったそうだ……

(「魔を総べし者」。憧れのクレア・ライデンが倒したと伝わる最強格の魔物。それがアリシアに憑依した悪魔の正体と聞かされ、愕然として口を開いて。倒された魔物が騎士に憑依したなんて、一冒険者として活動していた頃であれば鼻で笑っていただろう。だが目と口を閉じ、今まで見てきたアリシアのただならぬ技と様子を振り返れば、イザベラの言う事は信じられる。目を閉じたまま馬車で聞いたシエルの話も振り返り、騎士学校卒業試験の日に憑依されたのだろうと推測して。)

アリシア……騎士として生きるには儚い身体。名家の重圧に卒業試験……皮肉だな。むしろアリシアの方が魔を統べし者を呼び寄せたように見える。

(目を開くと、自分の手の温もりを感じ取って安らかに眠るアリシアの肩を撫でて。守りたくなる、繊細な体つきだ。だが騎士としては脆い……まるでアリシアが悪魔を求めていたかのような境遇に哀しみを覚え、悲しそうにアリシアの寝顔を見つめて。)

  • No.1381 by アリシア/イザベラ  2026-06-28 22:29:58 

>1380

別人のように…ねぇ。元々の善性が高ければ高いほど、悪魔を身に宿した際の拒絶反応は大きなものになるのよ。最期には身体が耐えきれずに死に至るわ。この様子だと、この子はもってあと8年か9年ってところかしら。

(人間への同情など持ち合わせていないのだろう。イザベラの興味は相変わらずクッキーへ向けられており、次々に口に含んで咀嚼をしながら、レドに視線も向けずについでとばかりにアリシアの状態を告げる。今しがたレドから聞いた騎士学校の卒業試験の時期から逆算すれば、善性の高いアリシアの身体はもってあと9年程。クレアといい、ライデンの人間はまるで呪われているかのように死と隣り合わせの数奇な運命である。
レドに肩を撫でられたアリシアはピクリと身体を震わせると、無意識下でそのまま縋るようにレドの腕に抱きついた。)

  • No.1382 by レド  2026-06-30 08:08:59 

>1381

……!30までか。平均的な冒険者よか長生きできるな。明日とでも言うかと思ったが。

(10年弱。アリシアの余命を告げられると彼女の肩を撫でていた手が止まった。クレアさんといい、この世界はなぜ善良な人に過酷な運命を背負わせるのか……世界の無常さに顔を固まらせつつも、アシリアからイザベラに顔を向けると憮然とした表情で皮肉を吐いて。明後日なんて、先の事すぎて分からない。そんな刹那的な生き方をしてきたレドにとっては、8、9年など永遠のようなものだ。)

そもそもお前らが何を吹き込んだのかは知らないが、今やアリシアは要職にありながらすっかり聖教国のシンパになった。どのみち売国奴として今日処刑されてもおかしくない運命だ……そこはどう考えている?アシリアが処刑されたらお前に協力する意味もなくなるんだがね。

(それにしても人の運命を他人事のように語るコウモリ女はやっぱり気に入らない。自らの腕に抱きつくアリシアの手にもう片方の手を添えながら、イザベラに向かって今のアリシアの立場を語り、どう考えているのかを尋ねて。もっとも、当の本人がアリシアを罪人として告発する立場にあるのだが……)

  • No.1383 by アリシア/イザベラ  2026-07-01 11:17:12 

>1382

さぁ?強いて言うなら、貴方が上手く立ち回ることを期待しているわ。この子がもし処刑されることになったら、べつに指を咥えて眺めている訳ではないのでしょう?どうしてもって言うなら亡命の手助けくらいはしてあげてもいいわよ。

(レドの質問にイザベラはあっけらかんと首を傾げると、隠すこともなくアリシアへの無関心を告げる。もとより私用で王国に来れる立場ではないため、アリシアの為にイザベラが出来ることはそう多くはないのだが、それでも言い訳すら並べないのはいっそ清々しいほどである。
そして終いには親切のつもりで、命こそあれど、身分も立場も全て失う最悪の展開…亡命ならば手伝ってもいいと言ってのけるあたり、やはり魔物に人の心はないのだろう。)

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